new~101枚目のひとりごと~

暖かい陽射しに
春風が唄っていた
緑の若葉は太陽に掌を広げて
その温もりを受けていた

そんな季節はもう過ぎ去り
夢の浮橋も誠の夢になった
この空の彼方に
誰が私を呼ぶだろう

光に満ちた世界に生まれた私
闇の恐ろしさを知らぬまま
いつ世界を追われるか
わからぬ身の上

この闇の美しさを知らない私
闇を知らずして何が美しい?
黒はすべてを受け入れる母か
白はすべてを跳ね返す父か

灰にまみれたその心
私の陽射しで清めてやろうか
灰にまみれたその心
私の命を消す悪霊

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新しさには寂しさが
新しさにはねたみが
ついて来る

負けない
負けない

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