名前

私は親から 名付けられた
私は親の願いを 預けられた
でも私は親のものじゃない
私は私という人間
人形遊びの道具にはならない

花は誰に 名付けられたの
昔を生きてた誰かかな
花を見つけた誰かかな
それなら私は
誰に見つけられたの

私には記憶なんてないけど
誰かが知ってる
私が生まれた時のこと
その誰かの記憶も
ありっこないけど

太陽に神様の名を付けたのは
太古を生きた誰か
みんなが決めたのかな
みんなが知ったのかな
私は知らない

なのに名前がびったりなのは
どうしてだろう
私がその名前しか
わからないからかな

私の名前は自分で名付けた
自分の願いをこめた名前
でもいつかは変わる
私と願いに溝が生まれる

そしたら私は名前を変える
前の名前はどこかへ捨てる
捨てられた名前は
誰かに拾われるのだろうか
同じ願いの下で
名前は生きられるの

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?