月祭り

満ちては欠けて
また満ちてゆく
どちらが先かは宙の気まぐれ
雲の向こうの流れに漂う海月

暦になるとかならないとか
いにしへ人は各々に
理を伝えて身を委ねた

空の向こうに漂う月を
心に描いて眺めて愛でて
静かな祭りも時に為そう
宵が明けるまで呑まれて詠おう

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