一ツ星

何かに怯えてるようで
僕ら何もわからないまま
この朝焼けを見届けようと
深く眠るのはあとにして


見えないと思い込んでいても
いつかの思い出が蘇る
小さく光るその星の名を
誰も知らない 昔話の世界

まだ名も無い星に色をつけたら
変わり映えのない星だったと
後で嘆いても仕方ないの
星は星で生きていたいと

何故に人は知らぬ顔のまま?

何かに怯えてるようで
僕ら何もわからないまま
朝焼けに昇る星はいつの日か
音にならない名前を指し示す


今触れた星影は裾を
あてもなく照らし誘うその手に
昨日は陰りに詠めなかった
唄を今宵はひとり口ずさもう

あどけない言葉で書いていた詩は
今でも澄んだ闇夜の中
花も眠る時に寄り添って
目を見張れば荒野の夢を見る

何かに怯えていても
叫ぶことも出来ない僕は
小さく震えながら書いてたんだ
あの光を見つめながら

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