深き森の闇夜

深く深く 沈んでゆく
どこから沈み始めたのだろう
僕は何処かへ連れて行かれているような
そんな気分で
上かどうかもわからない目の前の暗闇を
じっと じっと見つめてた

足を動かせば
いつかと同じ感覚が蘇る
歩くのも 跳ねるのも
手でそっと触ってみる
僕の足は闇に消えていた

嘘だろ と思い
手を見ようとしたら
僕は目が見えなくなっていた
目の前真っ暗
いや、真っ白か

何があるかもわからずに
手と手をパチンと
合わせてみた
その手の音は聞こえなかった
触れようとしたのに 何にもぶつからない
手は闇の中に消えていた

とうとう己が混乱してきた
どこへ行くの?どこへ行くの?
僕の頭も体も心も
みんなみんなミキサーにかけられている

それでも僕は
僕を信じた
僕は僕のまま
僕は・・・!


気づけば僕は
横たわっていた
青い空に流れる雲の下
深い森の暗闇の中に
たった一筋の光の線に
僕はかき消されていったらしい

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