240+1

ずっとずっと守ってきた
抱えきれないほど大きな想いも
小さな気持ちの欠片達も
書きなぐっては空に放つ
鳥のように飛べもしないのに

小さな心に溢れ出す涙を
少ない言葉でひたすら書いた
刃向かうための盾として
迷いも痛みも優しさに変えてみせた

暗闇が怖いなんて常識に洗脳されたのは
いつのことか覚えていない
普通って何だろうと
光を嫌った日は覚えている

ありがとうも気味が悪い
人には絶対会いたくない
鏡なんか見たくもない
逃げて逃げて
それでも逃げ方がわからなくて
逃げたくなるから苦しかった

生きてて楽しいって
誰も教えてはくれないもの
死ぬのがなぜいけないのか
誰も知らないから適当にしか言わないの

大人なんて大嫌い
近付く自分がもっと嫌い
大人になった自分が嫌い
無関心になれたなら
もっともっと楽なのに

ひとつ こうして命を受けては
いつまでも消えないままの言の葉
消したと思っても残ってしまう
必要だから残るのでしょう

そう悟れるだけ
大人になれたのでしょう

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