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羊質虎皮
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最近インスタ見てると、やたら流れてくるショート動画。
写真やカメラについて、あるいは写真を撮る人にあれこれダメ出しした後に(それはもうずいぶんな物言いで)にとどのつまり「私のアカウントフォローして...」
ああ、なるほど...と思いつつ。
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分かってる人って分かったようなことは言わない。
いい写真を撮るにはどうしたらいいかなんて誰にも分からない。
写真について「いい」とか「わるい」というのは、ひろゆきではないけど個人の感想であって、要するに「好き」か「嫌い」かという話だ。
構図が...露出が...など色々条件はあるけれど、それらが完璧だからといって「うまい写真」ではあるけれど「いい写真」を決める条件にはならない。
「いい写真」と「うまい写真」は同じではないのだ。
他人の好き嫌い、まして会ったこともない人のことなんて分かるはずがない。
じゃどうするか。
好きなものを好きなように撮ればいいのだと思う。
考えても分かるはずのないものに囚われて、あれこれ考えていたところで、絶好のシャッターチャンスを逃すのがオチだ。
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ちょっと驚いたのは「いい写真を撮るにはどうしたらいいか」というのをネットやLINEなんかを通して他人に聞こうとする人が結構いるということだ。
当たり前だが、そういう手あいにボランティアなんぞありえないので、然るのちに幾ばくかの金銭を要求されることになるはずだ。
相手がプロならばなおさらである。
プロならタダでは動かない。
まあ単にバズって有名になりたいだけってのもあるけどね。
金を払っても、というならそんなのに払うよりも学校に行けばいいと思う。
雑誌なんかで、散々言い古されたような「いにしえのテクニック」みたいなのを片言の日本語で、まるでどやしつけるみたいに語るショート動画よりはずっと有益だろうと思うし、写真についての基本的なことはきっちり教えてくれるはずだ。
「君はチャンスを逃す才能がある」
と友人に言われた
ニューヨークで有名な
写真家がいます。
彼の名はソールライター。
22,3歳で神学校の道を去り
それからファッション雑誌
の写真を撮る仕事をしますが
「雨に濡れた窓の方が
有名人の写真より面白い」
と仕事を辞めると
朝起きて絵を描いて
本屋までカメラを持ち歩き
コーヒーを飲んだり
猫と遊ぶ生活を続けた
と言います。
フォトグラファーとして
成り上がりたい人は
有名誌やポスターなどで
活躍するのが一般的でしたが
結果的にソールライターの
独特な写真は映画になるほど
有名なものとなりました。
「私は物事を先送りにする。
人が深刻に考えることの中には
そんなに重大でないことが多い。」
と映画内で語っていましたが
他人軸で執着して生きるよりも
自分軸で自由に生きる方が
心の平穏と自分らしい活動が
できる人も多いのかもしれません。
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