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なにが違うのだろう
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これはたまたま見つけた、写真家のホンマタカシさんが撮った国分寺。
インタビューに沿うかたちでの撮影だろうから、ホンマタカシさんの目線だけということではないかも知れないけれど、ぼくが日常的な風景として見ているものと、プロの写真家の目線はなにが違うのだろうと思ったので撮ってみたのだ。
もうこれは単純な興味からなので、別にどうしてもそこが撮りたかったわけではない。
ただ、このインタビューの写真を通して見た、ぼくにとっての日常的な風景が、とても印象的で今までの認識とはまるで違うイメージを受けた。
では、いったいその根源になるものはなんなのか。
ネットという媒体を通しているからなのか。
それとも、もっと根源的な話なのか。
時間や天候なんかはどうしようもないから、だいたいこの辺りと分かるものだけ、同じような構図では2枚ほど。
うーん、と考え込む。
ぱっと見たいした違いなんかないように見えるけれど、やはりなにか違う。
テクニックや機材のことは別にしても、やっぱりもっと根源的なものなのかも知れない。
間合いというか、ここだと感じてシャッターを押すタイミング。また画角に何を入れるか除くか。スナップショットは、その瞬間の反射神経みたいなものだから、そういったことは、ある程度訓練で身につくけれど、最終的には「センス」に委ねることになる。
残念ながら、そういう素養はぼくにはない。
だから「表現」というようなおこがましい色気は捨てよう。
そう思いながら何十年も撮っているのだけど、未だにその色気には惹かれてしまう。
みなさんの目には、どんなふうに映るのだろうか。
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