見出し画像

辻斬り

D.Zuiko f=3cm 1:2.8
Kodak Plus-X125(D-76 1:1 8min30sec)

二〇一〇年三月一七日の写真。
どうやら名古屋・栄にいた様だ。
オリンパス・ペン(この場合、もちろんデジタルではない)はハーフサイズなので、ライカ判一枚のフォーマットで二枚撮影できる。
つまり三六枚撮りであれば七二枚撮影出来るのだが、普通に撮っていたのではなかなか終わらない(笑)
そこで二枚を連続して同じ場所で撮影する事にしていた。そうすれば三六か所でシャッターを切れば終わる事になるので、通常の撮影と変わりない。

そういえば最近ペンタックスが新しいフィルムカメラを開発していて、今年の夏くらいには発売されると聞いた。それがなんでもハーフサイズのフォーマットだという。

まあ最近のフィルムは高価であるから、たくさん撮れた方がランニングコスト面からも...と判断したのかも知れない。
スペックを拾うと、どうもかつてのオリンパス・ペンを想起させる。

D.Zuikoはシャープで解像感もある。
フォーマットが小さい分、ライカ判と同じ絞り値でも被写界深度が深いのでパンフォーカスを得やすい。
距離計のない目測機だが、この事を利用すれば、大体の距離を設定できれば大丈夫なのである。

この時に使用しているコダック・プラス X125は、現在は既に流通していない。
と言うか、この時点でディスコンになっていて流通在庫の物を使用していた。
印象はTmax400に近い。
こういうカリッとした感じの低感度フィルムが他にはほとんどないので、やはりなくなってしまったのは残念である。

やはり小さいカメラはフットワークが良い。
一枚目などは、恐らく僕がカメラを構えている事など誰も気にしていない。
とても好い写真だと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?