ほっつきある記32
ドラマティックでも美しくも何ともない。
「普通」という言葉の定義が何によって為されるのか知らないが、ぼくの感覚で言えば「普通」な風景だ。
考えてみれば人生の9割方は「普通」な風景の中で過ごすのではないかと思う。
そんなに感動したり珍しがったりするのが連続では神経が参ってしまうだろうし、その内にそれ以上の刺激がないと感動もなくなってしまうようになるかも知れない。
ぼくにとって写真は「何かあった」時に撮るものではなく「何もない」時を撮るものなんだろうな、と思う。
それこそがぼくの人生そのもののはずで、それを慈しむ事が生きる事に他ならない。
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