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Canon PowerShot A460


今までのはキヤノンとは少し違う意匠。
横長でソニーのそれっぽい。
光学ファインダーも左に寄せられているので実像との差は少なくできるのかも知れない。

かなり前に入手したのだけど、すっかり記事にするのを忘れていた。
有効画素数約500万画素(1/3型CCD、総画素数約530万画素、原色フィルター)、  約4.0倍ズーム(光学ズームとの併用で最大約16倍)
2007年発売のカメラである。
2007年というと、もう12年前ということになるのだが、ここで弄っているカメラは、どれも2000年前後なので、その中では新しい部類になる。
なるのだけど、どうもスペックを眺めても、実際に撮ってみても、それほど「新しい」感じはないのだ。
1/3というセンサーの小ささからなのか、あるいは高感度のノイズなのか。
ご覧のようにハイライトは飛びやすいし、色調表現も赤は飽和している。
ここらへんは2000年前後の200~300万画素のカメラと、それほど大きな差はない気がするのだ。

IXYとPowerShot

意地悪な撮影だが白飛びの範囲が広く感じる。シャドーのノイズも顕著。
これまた底意地の悪い撮影。
こういう場面であれば落ち着いた描写になる。

キヤノンのコンデジはIXYとPowerShotという系統に分かれる。
それぞれのモデルでも枝葉が出来ているので、一概にこういうカメラだと括る訳にはいかない。

PowerShotはキヤノンがデジタルカメラに参入した頃からあるペットネームだ。
1996年に発売したPowerShot 600(57万画素)がキヤノン初のデジタルカメラである。
このAシリーズが誕生するのは1998年のPowerShot A5(81万画素)からだが、このA5が発売された当時、IXYはAPSフィルムのカメラだったので、デジタル版IXYなどと言われたりしていた。

キヤノン自身も、この両者の棲み分けに確固たるものがなかったのではないかと思われる。
度々キャラクターが被るようなモデルも見受けられるし、デジカメの創成期である20世紀末は、出したもん勝ちのような場面があったように思うので、無理からぬ事かも知れない。

メーカーとしての矜持

こう書いてしまっては元も子もないのだけど、このクラスのカメラは特筆すべき点がないのが特徴なのかも知れない。
尖った部分がないから、初めてカメラに触れる人にも使いやすく、また、そういう人たちにこそ使って欲しいというメーカーとしての意思表示かも知れないと思うのだ。
それは決して悪いことではないし、そういう物を作ることができるのは、技術の高さを証明することに他ならない。ヘボアマチュアが、今さらアレコレ言うのは、お門違いもいいところなのかも知れない。

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