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Panasonic DMC-FZ10

ちょっと記事が前後してしまいました。こちらはG5よりも前に書いた記事です。

以前にFZ1というカメラを紹介した。
12倍ズームで光学手ブレ補正を装備したカメラで、211万画素という画素数さえ気にならなければ、F2.8通しのレンズとかメリットも多い。
ただ、このカメラは初心者に対する扱いやすさを目的の一つとしているのか、撮影の機能はほぼオートのみに設定されていて、実際にこのカメラを好んで使ったハイアマチュアからは、その点を惜しむ声が聞かれたのだ。

そういった反響はすぐに反映され、パナソニックは矢継ぎ早にFZ2を発売。
こちらは基本的なスペックはそのままに、マニュアルモードや絞り優先、シャッタースピード優先の機能を搭載していた。
また従来のFZ1ユーザーに対しても、有料ながらFZ2と同等の機能となるようにファームウエアを発売したのだ。

天は二物を与えず

さて、そうなると残る問題は「画素数」という事になる。
これはFZ1/FZ2ユーザーの悲願でもあった。
それに対して、満を持して登場したのが、このFZ10だったのである。

  • 有効画素数約400万画素

  • 搭載レンズ光学12倍ズームレンズ(35-420mm相当)

  • 撮像素子CCD(1/2.5型)

センサーサイズはそのままだったが、2003年当時400万画素は必要十分な画素数だった。明るいレンズに12倍ズーム。
旧製品のユーザーは大喜び…のはずだが、問題はそう簡単ではない。
ボディが一回り以上大きくなってしまったのだ。
FZ1/FZ2は実にコンパクトで、言ってみれば「手のひらサイズ」だったが、FZ10は、どう握ってみても手のひらには収まらない。
もちろん適度なボディの大きさは撮影時の安定感にも繋がるから、一概に悪いとは言えないが、小さなボディに魅力を感じていたユーザーは、かなりがっかりしたことだろう。

非日常の世界

前にも書いたが、ぼくはソニーのRX10を使っていたことがあり、その購入時にはパナソニックのFZ1000と迷ったものだ。
どちらも1インチセンサーで10倍以上のズームレンズを搭載している。

10倍以上のズームが見せる世界は圧倒的に非日常だ。
月のクレーターも写せるし、街行く人たちの手元も写せる。
こういったズーム機には賛否あるのだろうが、ぼくは便利に使えるのだから、それはそれで良いのではないか、と思う。
特にスナップに関して、色々と問題が増えている昨今では、無駄な争いを避けるためにもズームを活用するのは悪いことではないと思っている。

実は程度のいいFZ10を探しているときに、程度のいいFZ20も見つけてしまい購入した。
まァ、ほとんど同じ中身なのでレビューを書くかどうかは分からないが、こういった高倍率ズームは使いでがあって面白い。

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