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笑う〜Rolleiflex 3.5A

Rolleiflex 3.5A

名古屋・栄にて。2012年7月。

どういう経緯だっかは忘れてしまったけれど、この時期には3.5Aを使っていた。
他には持っていない時期もあったけれど3.5F(プラナー)、スタンダード(テッサー)、T(テッサー)、オートマット(テッサー)なんかを使ってきた。

ローライフレックスは二眼レフなんて呼ばれ方をするカメラだ(そうでないローライフレックスもある)

120mmの大きめのフィルムを使い1本のフィルムで12枚撮ることができる。
撮れた像は6×6の正方形になる。

ローライフレックスの歴史は長く、実に多種多様な機種があるので、うまくまとめられているこちらのリンクを置く。
興味のある方はぜひ。

デカくて重い

このカメラは先にも書いたように上からファインダーを覗くので、カメラ正面から見ると撮影者は下を向いていることになる。
カメラ自体は大きくて重いので、街中をスナップして歩くような撮り方には向かないように思うのだけど、意外と撮られる側としては警戒心がなく、レンズを向けていても不審がられることが少ない。
なのでぼくもよく使っていた。

ただ1本のフィルムで12枚しか撮れないこと。
フィルムを交換するにしても135mmフィルムの交換に比べて面倒が多いこと(パカッと裏蓋を開けてひょいひょいというわけにはいかない)などの制約もあるので気軽にというわけにはいかない。

ポートレート

一時期だが、ぼくは声をかけて写真を撮らせてもらうことを熱心にやっていた。
また紹介しようと思うが仲間と行なった写真のグループ展で、ぼくはポートレートだけを10点あまり展示したこともある。
この時もカメラを持った若い人たちがあれこれ楽しそうにしているのを見かけて声をかけた。
聞けば学校の課題をやっているという。
露出計なんかも持っていたから多分専門の学校なのだろう。
ぼくに写真を撮ってもいいか、と聞くので、いいけどぼくも撮らせてねと答えたわけだ。

それで1枚目の写真を撮ったのだけど表情が固い。
「固いな〜」と言って顔を上げたら破顔したので慌てて次の1枚を撮った。

慌ててシャッターを押したので構図がズレてしまった。

このカメラで撮った写真は、撮ったときのことを詳細に覚えていることが多い。
撮る手順や独特のクセなんかもあるから余計なんだろうけれど、撮影自体がとても楽しいのだ。
撮られる方もこんなカメラは珍しいので興味津々で、どうやって撮るのか、とかどこを見てればいいか、とか会話が成り立つ。
コミュニケーションの手段にもなるのだ。

中古でもあまり見かけなくなってしまった。
あってもかなり高価になっていてライカ同様おいそれと手が出ない。
でもまぁ機会があればフィルムカメラが好きなら使ってみるといいと思う。
対価を払う価値はきっとある。

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