OLYMPUS CAMEDIA C-5060 Wide Zoom
名前が長い(笑)
自動車などであれば海外(特に欧州車)は番号やアルファベットで、クラスとか排気量とかを表して、それを車名としているパターンが多いと思うのだけど、日本車はペットネームを使うことが多い。
まぁ、輸出用では数字だったりしてる事もあるようだけど、バブルの頃にアホほど車種を増やしたりしたメーカーもあるから、分かりやすさを優先した結果なのだろう。
カメラはペットネームまではいかないけれど、やはりアルファベットとかを使うパターンが多い(かな?)
ニコンは「D~」とか、キヤノンは「~D」とか。
この2社も、最初はキヤノンも「D~」だったりとか、きちんと整合性があるわけでもない感じで、他のメーカーに至っては、もう何がなんだかである。
このオリンパスは4倍程度のズームレンズを搭載する普及機シリーズだけれど、このリンクを見て
もらってもわかるように、高級機にもエントリー機にも4桁の数字を持つモデルがあったり、アルファベットが変わったりしてるので、もう数字だけでは何がなんだかよく分からないのである。
コンデジの立ち位置
このモデルがリリースされたのは2003年だが、オリンパスは同年にプロ用として「E-1」を発売している。
それまでのフラッグシップは「E-20」であったのだが、これはソニーのF505やR-1のようなレンズ一体式のカメラであり、レンズ交換式の一眼レフではない。
この「E-1」の登場で、オリンパスのカメラはそれぞれの立ち位置を変えざるを得なくなった。
と言うよりも、役割分担がより明確になったと言えるだろう。
高級機は「E-1」以降、一眼レフへと変わっていったので、その下位を担っていた中級機シリーズは「オリンパスのコンパクト・デジカメ」分野の頂点になっていく。
デジタル一眼レフは、まだ高価だったせいもあるが、この時期のコンデジに対するメーカーの意気込みは並々ならぬものがあり、このC-5060も機能がてんこ盛りになっている。
ふう…。
これでもかなり端折ったのである。
どうだろう、現在のコンデジの立ち位置(要するにスマホ以降のコンデジ)からコンデジに与えられる機能を思うと、これらは完全にオーバースペックではないだろうか。
実売価格は9万前後。
今なら何だろう…。
オリンパスブルー以前
E-1くらいからだろうか、オリンパスのセンサーが作る空の青さが独特だというのが、好事家の間で話題になった。
何でもコダックのセンサーを使っているせいだとかで、コダックブルーとも言われていたと思う。
それ以前は、と言うと、これはまたごく普通である(笑)
普通というよりも、よりニュートラルで、青空のくすみ具合はコダックブルーよりも、よりコダクロームっぽい感じに映る。
AFが遅いとかノイズが多いとか言ってみたところで始まらない。
2003年のカメラだし、こういうプロセスを経て現在の5桁のISO感度があるわけだ。
当時のコンデジズームは35mm前後スタートのものが多い中、27mmスタートいうのもオリンパスの意気込みであろう。
かなりの気合のこもったモデルであるのは、手にとった瞬間に伝わってくる。
ぼくが買ったこのC-5060にはワイコン「WCON-07C」が付いてきた。
35mm換算で19mmになるものだ。
装着すると、これまたかなりの「異形」になるので、また別の機会に(笑)
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