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SONY Cyber-shot DSC-P7

機能美というか、無駄なスペースが少ない。オリンパスなんかとは全く違うアプローチ。
2000年くらいのSONYのコンデジはこのデザイン。
見た感じより分厚く感じる。

このカメラのレビューは難しい。
シリーズ初代のDSC-P1は、こちらで書いているが

2000年に発売されたP1の2年後、2002年にDSC-P5の後継機種として発売されている。
有効画素数320万画素1/1.8インチCCD、3倍ズーム。
DSC-P1の有効画素数が321万画素だから、画素数においてそれほど違いはない。
もちろん画像エンジンなどの違いだとか、センサーの性能が上がっているなどのブラッシュアップはされているだろうから(そうでないなら新製品としては出せないだろう)無駄に2年を過ごしているわけではないだろうと想像される。

マクロも0.1mから♾️までいける。
ISO400が上限だから、まぁこんなもんかな。
少し渋めの発色。

凡庸という特徴

このPシリーズは、誰でも簡単に撮れるというのが目的のカメラである。
カバンの中などに放り込んでおいて、さっと取り出せて、細かな操作は必要としない。
ボディの大きさなども、それ相応に変化していて、このP7はP1よりもかなり薄くなっている(といっても、結構な厚みなのだけど)
本格的に写真を撮りたい、自分で露出なども思うように操作したいという人には向かないが、そういう人はFシリーズなどを選べばいいのである。
このPシリーズは「凡庸」であるのが存在理由なのだ。

なかなか見つからないのよ、これが。

メディアをめぐる冒険

これらはオールドデジカメのメディアだ。
馴染みがあるのは手前のCFカードとSDカードだと思うが、これらにしても64MBと1GBの低容量カードは、もうほとんどの取扱店舗の在庫は払底していて、新品として販売されているものも、完全に足元を見たような価格設定になっている。
黒いプラ部分のある3枚揃ったカードはスマートメディア、その上の白いメディアはメモリースティック。
この2種も新品は、まずお目にかかれない。

バッテリーの事でも触れたと思うが、電源と書き込みメディアの問題は、古いデジカメを扱う上で大きな障壁となる。
基本的にデジタルカメラは電源が必要であって、さらには撮影した画像を記録しておくメディアが必要になる。
フィルムカメラでも露出計があれば(セレン式なんかは違うけど)電池は必要だし、フィルムは当然ながら必要だ。
ただデジタルカメラの場合、ぼくが扱う2000年前後のものは、まだ進化の過程であるから、バッテリーはともかく、メディアに関しては、ほとんどが現代では使わない、もしくは使えないものになってしまっているのだ。

新品で買えないとなると、中古を探すことになるのだけど、これがまた、そう簡単にお望みのものが手に入るとは限らない。
需要が下がれば生産数は少なくなるし、価格も上がる。市場の原理だ。
まぁ、因果な趣味だと諦めるしかないが、古いクルマだとか古いカメラだとか、とにかく面倒なものに惹かれる習性は何とかしたほうがいいかも知れないと思っている(笑)

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