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真性S女 アトリエ・エス と行く万葉のたび

第三十一回 雪の飛鳥より

各地から大雪の便りも届いてる頃、万葉集より天武天皇と藤原夫人の掛け合いを紹介します。

   天皇、藤原夫人に賜ふ御歌一首

  わが里に 大雪降れり 大原の 古りにし里に 降らまくは後
           (巻二103)

「おーい、うちのほうは大雪がふったぞ~ お前さんの住んでる古ぼけた大原の里に降るのはずっとあとになってからだろうさ」
大原(現在の小原=おうばら)は、宮からいくらも距離がありません。
積雪量に差がある訳がないでしょう、つまりは藤原夫人をからかった訳です。

するとすると、間髪入れず夫人、上の歌を持ってきた使者に託して即レスしたんですねぇ。

   藤原夫人、和へ奉れる歌一首

 わが岡の おかみに言ひて 降らしめし 雪の摧けし そこに散りけむ
           (巻二104)

「私の岡の竜神さまにいって降らしてもらった雪のかけらが、そっちに飛び散ったんでしょうよ、あはっ!」

お分かりになりましたか?

それにつけても『現代に生きている古典』、あはっ!

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