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真性S女 アトリエ・エス と行く万葉のたび
第三十四回 還路の家島
家島は 名にこそありけれ 海原は 吾が恋来つる 妹もあらなくに
さて、前にも取り上げた遣新羅使人の歌。
巻十五.三七一八は、
「つくしに廻り来たりて海路より京に入らむとし、播磨国の家島に至りし時に作る歌五首」
(の一番最初ひとつ)ってことで、還路の歌です。
全部で145ある遣新羅使人の歌で還りに詠まれたのはこれだけなんですよ。
どっかにいってしまったのか、何らかの事情で破棄してしまったのか、はたまた一行がもう歌詠む気力もなくなって元々歌自体がなかったのか。
望郷の念は愈愈悲壮なものになってきます。
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