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[PJCS2021 予選34位]ハプウ採用レッドパーフェクション



1.はじめに

初めまして、そうたん(Twitter @Atlety_49)です。

本記事はPJCS2021予選34位(7-2)の結果を残したレッドパーフェクションについての無料記事になります。

これまで3回出場したシティリーグで予選抜けの経験もなく、また今回が大型大会初挑戦という弱小プレイヤーにとっては今大会の結果は望外なものでしたので、記念に記事を書いていこうと思います。

最後まで読んで頂けると幸いです。

2.環境考察とデッキ選択について

今大会に向けての調整はほぼ全て自分1人で行ったため、環境考察などでかなり各デッキへの理解が甘いところも多いです。また、かなり感覚に依っている点も多いので、ご了承ください。

今大会の環境では「連撃ウーラオス」とその「連撃ウーラオス」に有利が取れる「黒馬バドレックス」がずば抜けて強く、この2つのデッキの両方に何かしらの対抗策が用意できていないデッキは評価しにくく、「悪パーフェクション」のような2つのデッキに弱点を突けるようなデッキの評価は高くなると考えました。その結果、使用者の多さを基準にしたTier表は以下の通りになります。

Tier1 連撃ウーラオス 黒馬バドレックス
Tier1.5 悪パーフェクション
Tier2 ムゲンダイナ ゲンガーブラッキー 一撃ウーラオス
Tier3 悪ニンフィア 白馬バドレックス 三神系統 ルカメタザシアン
   連撃テンタクル レックウザ(炎)

そのうえで、使うデッキの条件を以下のように決めました。

1.「連撃ウーラオス」と「黒馬バドレックス」に弱点を突ける
2.初見殺し要素がある
3.進化ラインが1つのみで済む

これらの条件に対して、

1.「連撃ウーラオス」と「黒馬バドレックス」にタイプ相性と殴り出しの速   さで優位に立てること
2.他のデッキに採用され得るポケモン(ガラルサンダーVやブラッキーVなど)でスタートすることで相手の「連撃ウーラオス」がジラーチGXをトラッシュするというようなことが起き、ゲームを有利に進められる展開があること
3.ブラッキー以外の進化ラインを採用する必要ないこと

に加え、以前から触れており、多少の練度があるという理由から

「レッドパーフェクション」

を選択しました。

前述のTier1~2のデッキに対しては以下のような認識を持っています。

「連撃ウーラオス」 微有利(5.5:4.5)
「黒馬バドレックス」 やや有利(6:4)
「悪パーフェクション」 不利(3:7)
「ムゲンダイナ」 有利(7:3)
「ゲンガーブラッキー」 5分(5:5)
「一撃ウーラオス」 有利(7:3)

一方、Tier3の半分ぐらいが不利対面(「白馬バドレックス」や「連撃テンタクル」など)という認識でいました。

ただ、不利対面の「悪パーフェクション」は大会直前に評価が上がりすぎたため、メタの対象になってしまい、メタカードへの脆さがあるこのデッキは勝ち進むと当たりにくくなり、1回は当たるが、2回は当たらないのではないかと考えました。また、Tier3の不利対面のデッキたちも1回当たるかどうかと考えて、現環境でTier1以外のデッキでTier3までカバー可能なものはないため、不利対面に関してはある程度割り切ることにしました。


3.デッキリストと採用理由

今回使用したデッキリストはこちらになります。特に意図があるカードの採用理由についても説明していこうと思います。

画像1

・ポケモン

ミュウツー&ミュウGX 2枚

黒馬バドレックス戦などスタートしたくない対面もある一方で、連撃ウーラオス戦など2枚使いたい対面もあるので、最低限の2枚。

レシラム&リザードンGX 2枚

このデッキのメイン技マシンその1。このポケモンが他のアタッカーの代わりになれても、他のアタッカーがこのポケモンの代わりになれることは少なく、サイド落ちすると本当に困るので2枚。

リザードンGX 1枚

TagTeamを一撃で倒せるフレアドライブGXは唯一無二の技ではあるため、今回は1枚採用しましたが、使用頻度は減少傾向(予選では1回も撃ちませんでした)で、準優勝構築では不採用だったように確定枠では無くなりつつある印象です。

ラフレシアGX 1枚

このデッキのメイン技マシンその2。2エネ180のコスパは素晴らしく、序盤から終盤まで常に活躍出来て、確定枠です。ただ、サイド落ちした場合はレシリザでリカバリーが効くことも多いので、1枚。

アーゴヨンGX 1枚

最終局面でベンチ狙撃の選択肢をもたらし、勝ち濃厚を勝ち確にしてくれるカードとして、1枚採用しました。

プテラGX 1枚

悪パーフェクションの追加効果ありデットムーンGXをオーロラエネルギー1枚で切り返せる。あるいは事前に相手にこのポケモン見せることでデットムーンGXを牽制する目的で採用しました。が、デットムーンGXを返しても、ゲームに負けることも普通に調整段階であったので、かなりピーキーな選択をしてしまったという要反省の1枚。

ジラーチGX 1枚

連撃ウーラオス戦でスタートすると絶望するので、本当は採用したくはありませんでしたが、ミュウミュウが弱点を突かれる対面でこのポケモンが欲しいゲーム展開があったので、仕方なく1枚採用しました。

余談ですが、予選9回戦目にて人生で初めてこのポケモンにオーロラエネルギーを3枚つけて、スターシールドGXを撃ちました。

ブラッキーVMAX/ブラッキーV 2枚/2枚

主に黒馬バドレックス戦においてはアタッカーとして2体、他の対面ではベンチ枠の都合上ダークシグナルを1回使えればよいと判断し、メタモンVがブラッキーVの3枚目にもなるため、2-2での採用にしました。

ガラルサンダーV 1枚

ムゲンダイナやゲンガーVMAXなどの悪タイプへののメインアタッカーとしてだけでなく、このデッキにおいては闘タイプのサイド2枚のサブアタッカーとしても他のデッキよりも幅広く活躍できるため、元々は2枚採用をしていました。しかし、このポケモンの役割対象であった前述の悪タイプのデッキたちが今大会では以前よりは減少すると考えたため、他のカードに枠を1つ譲ったため、今回は1枚の採用になりました。

メタモンV 1枚

ガラルサンダーVの2枚目になったり、一旦トラッシュしたブラッキーVを回収出来たりと調整段階から使い勝手がかなり良かったため、1枚採用しました。

デデンネGX/クロバットV 2枚/2枚

デデンネもクロバットも1試合で2回使いたい試合があったので、2-2で採用しました。

トレーナーズ

ポケモンいれかえ/ふうせん 3枚/1枚

最新弾のモココやレックウザVMAXの登場でデデンネGXのビリリターンGXを始めとした技によって、マヒ状態になりやすくなっていると考え、ポケモンいれかえを3枚にしました。風船はもう1枚増やしてもよいと思います。

炎の結晶 1枚

メタモンVでガラルサンダーVを回収できるこのデッキにおいては、ポケモンの回収が出来るふつうのつりざおよりも炎エネルギーが手札に直接来る炎の結晶の価値の方が高いと考え、1枚採用しました。

ハプウ 2枚

溶接工以外の初動のサポートとして博士の研究が自分の中でハマらずにいた中で、現ポケカ四天王であるヤマグチヨシユキさんがPJCS2019で使用したレッドパーフェクションにハプウを採用されていたことを思い出し、大会前夜にデッキに入ってきたカードでした。手札のリソースを切らずに山札を圧縮しつつ、デッキを掘れるこのカードの使用感は想像以上に良く、当日では初動になったり、最終盤に必要札を引きこんでくれたりと大活躍でした。枚数は2枚で困ることはなかったですが、3枚目の採用も視野に入れてもよいかもしれません。


4.不採用カードについて

ゲンガー&ミミッキュGX

最強クラスのGX技を持つ一方、HP240のTagTeamであるため、このポケモンでスタートすると基本どの対面でもかなり苦しいゲーム展開を強いられることと後攻1ターン目に殴り始めたり、相手に2-3-3のサイドプランを強いて、リセットスタンプを絡めたりすると後攻でも全然戦えると考えたことから今回は採用を見送りました。大会当日で極端に欲しいと思ったタイミングはありませんでした。ただ、十分採用する価値があるポケモンであるとも考えています。

クチートGX

オルタージェネシスGX下でないと、デデンネGXが倒せないや白馬バドレックスもベンチに5匹いなければ倒せないなど、微妙に火力不足であると考えていたため、今回は採用を見送りました。が、このポケモンについてはもっと検討をするべきであったと思います。

キュウコンV

相手のレックウザのダイバーストや連撃ウーラオスのキョダイレンゲキを撃てるようになって、技の選択肢が相手の場にまで及ぶようになる面白いポケモンではありますが、レックウザへの評価が低くなったことで採用理由が弱まり不採用になりました。

黒馬バドレックスV(漆黒のガイスト収録)

主に連撃テンタクルの対策とVMAXをHP300圏内(フレアドライブGX圏内)に押し込むという役割で採用を検討しましたが、当たっても1戦と考えた連撃テンタクルの対策に枠を1つ割くことへの抵抗感や300ダメージを2回出すことが出来ないこのデッキにおける後者の役割の価値も低いと判断したことから不採用にしました。

チャーレムV

フレアドライブGXと組み合わせるとHP320のVMAX(レックウザや黒馬バドレックスなど)を倒しながら、エクストラターンを獲得できる点を評価し、採用を検討したものの、要求値が高いこととデッキの安定感向上のための枠の捻出のため不採用になりました。

ミュウ(ベンチバリア)

ベンチ枠が厳しいことに加え、ミュウだけの採用はヨガループの餌食になるだけであり、それに対する対抗札(隠密フードなど)まで採用するデッキの枠に余裕がないため、不採用になりました。

しんかのおこう

直接ブラッキーVMAXになり、進化ポケモンのGXも持ってこれますが、初動にならない点が極めて弱く、ポケモン通信の方が圧倒的に便利なため、不採用です。

博士の研究

現環境最強のドローソースではありますが、ブラッキーVMAXや巨大なカマド、炎の結晶、オーロラエネルギーなど手札にキープしておきたいカードが結構多いこのデッキにおいては最適解ではないと考え、不採用になりました。

キバナ

5枚目以降の溶接工として、中盤以降の使用感は大変良かったのですが、初動にならない点がネックとなって不採用となりました。

5.プレイングで心がけていること

基本的なプレイ方針は以下のようになります。

1.その試合におけるメインアタッカーを育てる
2.自分の最初のアタッカーを倒す相手のポケモンを倒せるアタッカーを用意する
3.ベンチの枠がカツカツなので、とりあえずでポケモンは出さない
4.迷ったら、強気なプレイをする

さらに相手の頂への雪道が想定できる対面では以下のことも意識しました。

1.相手の雪道以外のスタジアムの安易な張り替えをしない
2.レシリザやブラッキー、ミラクルツインGXなど雪道下でも攻撃できる準備をする

基本的にはこれらのことを頭に入れながら、大会当日はプレイしていました。

6.当日のマッチアップ

かなり簡易的ですが、大会当日の結果を載せておきます。

Day1 7勝2敗 予選34位
1.炎レックウザ 〇
2.黒馬マホイップ 〇
3.連撃ウーラオス 〇
4.三神ザシアン ✕
5.ドガスダイナ 〇
6.連撃ウーラオス 〇
7.ルカメタザシアン 〇
8.連撃ウーラオス 〇
9.連撃ウーラオス(ヨネダタクヤさん) ✕(種切れ)
Day2 ベスト64
1.レッドパーフェクション 〇✕✕

不利対面と1回も当たらなかったです。このマッチ運はかなり大きかったです。

7.最後に

ここまで長文をご覧いただき、ありがとうございました。

PJCS2021の2日間は本当に夢のような時間でした。結果もDay1は引きたいカードを全部引き、マッチングにもかなり恵まれた所謂ビギナーズラックとはいえ、大型大会初挑戦の私が自力で頑張って調整したデッキでPJCS2021のDay2に残れたことはとてもうれしかったです。ただ、Day2は自分のプレミで敗退して、悔いが残る終わり方でした。この悔しさを晴らすためにもまたPJCSの舞台に今度は優先権を持って、帰ってこれるよう頑張っていこうと思います。

本記事の内容について、質問や誤字などの指摘がありましたら、そうたん(Twitter @Atlety_49)まで気軽にご連絡をお願いします。




 





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