【健康の話】眠るということの脳のデトックス効果について#293
皆様、おはようございます。
佐伯です。
今朝方、外から「カナカナカナー」というひぐらしの鳴き声がしました。
暦の上では既に秋ですが実際に自然の変化を目の当たりにすると、改めて夏が終わりを迎えるのだなと感じます。
さて、今回は昨日の延長戦のようなお話です。
昨日は体調を整えるとはどういう事かという事について掘り下げてみました。
その中で興味深かったのは睡眠と脳の関係性です。
体感的にはぐっすり眠ることができれば翌日はとても清々しい気持ちです。
ですが、具体的に眠ることがどのような効果を脳に与えているのかを知りたくなりました。
今回はそういった内容をまとめてみました。
睡眠って本当に大切です。
皆様も是非お付き合い頂けると嬉しいです。
①睡眠が脳に与える効果
睡眠は主に脳に対し6つの効果を与えてくれます。
これらは私たちが日常生活を営む上で非常に大切なものとわかりました。
6つと多いので要点だけピックアップしたいと思います。
1. 記憶の定着と学習
睡眠は記憶の定着に不可欠です。特に深いノンレム睡眠中には、日中に学習した情報が短期記憶から長期記憶へと変換されるプロセスが行われます。このプロセスは「記憶の統合」と呼ばれ、新しい情報を脳が整理し、既存の知識と関連付けるのに役立ちます。
2. 脳のデトックス
睡眠中には脳内で「グリンパティックシステム」と呼ばれる独自の洗浄システムが活性化されます。このシステムは、日中に蓄積された老廃物や毒素を除去する役割を果たします。特にアルツハイマー病に関連するベータアミロイドなどの有害物質の除去が促進されるとされています。
3. 情緒の安定
十分な睡眠は感情の安定にも寄与します。睡眠不足は感情の調節を難しくし、ストレスや不安を増加させることがあります。反対に、質の良い睡眠は情緒の安定に役立ち、精神的な健康を保つのに重要です。
4. 注意力と集中力の向上
睡眠は注意力や集中力を高めるのにも重要です。十分な睡眠を取ることで、日中の仕事や学習、運動などでのパフォーマンスが向上します。睡眠不足は反応時間を遅くし、判断力を低下させるため、事故やミスのリスクを増大させます。
5. 脳の柔軟性の促進
睡眠は脳の柔軟性にも影響を与えます。睡眠をとることで、新しい経験や学習に応じて脳が構造や機能を変化させる能力のことです。睡眠中には、シナプスの強化や再編成が行われ、学習や適応能力が向上します。
6. ホルモンバランスの調整
睡眠中には様々なホルモンが分泌されます。例えば、成長ホルモンは深いノンレム睡眠中に多く分泌され、体の修復や成長に役立ちます。また、レプチンとグレリンといったホルモンは食欲の調節に関与しており、睡眠不足はこれらのホルモンバランスを崩し、食欲増加や体重増加のリスクを高めます。
つまり眠っている間に、脳は1日分の情報のゴミを綺麗に落とし、必要な記憶や情報を定着させ、さらには柔軟性を持たせ、情緒の安定に繋がる作業をしているということです。
このため睡眠は非常に健康的な生活において非常に重要なポイントだとわかります。
②睡眠不足が招く危険性について
前章で睡眠中に脳は掃除をしているとわかりました。
では逆に睡眠が不足していた場合はどうでしょうか?
昨日の記事にも記載しましたとおり鬱病の危険因子となります。
アメリカ政府の公式見解によると睡眠不足も寝過ぎも駄目だそうです。
(ブラウザの翻訳機能を使用していただければ日本語で読めます。)
過小睡眠(6時間以下)の場合、感情の調節機能を低下させ、ストレスホルモンのレベルを上昇させることで、鬱病を引き起こしやすくなります
一方、過多睡眠(9時間以上)の場合、過多睡眠は生活リズムの乱れや低活動性を引き起こし、これが精神的な健康に悪影響を与える可能性があります。
人体にとって理想的な睡眠時間は7時間から9時間であり、この睡眠時間が維持できれば鬱病のリスクを低減することに効果的です。
③まとめ
睡眠不足は身体的な不調は引き起こします。
ですが、1番怖いのは精神的な不調です。
もちろんストレスで眠れない日もあるかと思います。
ですが、眠れない日が続く場合は積極的に安眠効果の高いものを取り入れるなど生活に工夫が必要です。
それでも改善しない場合は、きちんと医師の診察を受け症状が重くなる前に治療と適切な助言を受けることが最も大切です。
それでは皆様、ご機嫌よう。
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