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【経営の話】煽り運転、ダメ絶対!でもどうしてリスクの高い行為をするのか経営者の視点で考えてみた#227

皆様、おはようございます。
佐伯です。

私は仕事柄日常的に運転をします。
また、実際に遠方の生産者さんのお宅まで訪問して勉強させて頂くことがあります。

なので一般道路は勿論、高速道路も頻繁に使用します。

さて、本題です。
先日、人生で初めて煽り運転の被害に遭いました。

幸いにも私自身も車にも危害は無かったのですが、延々クラクションを鳴らされ、車間距離を詰められ、信号待ちの時は真横に横付けされる暴言をはかれました。

最後にはタバコの吸い殻を投げつけられるという、中々、スパイシーな体験でした。

いえ、めっちゃ怖かったです。
ほんと怖かったです。

さて、煽り運転が厳罰化されて久しい昨今。
煽り運転をすることで加害者が得られる精神的な効用(満足感)と摘発された時のリスクを天秤に掛けると明らかにリスクが大きいと私は考えていました。

が、それは私の考えであり、遍くすべての人がそのように考える訳ではないと初めて知りました。

そこで今回は経営的な視点で煽り運転をすることで得られる加害者の効用とそれに伴うリスクを分析したいと思います。

と言うより、怖かった記憶を整理させて下さい。


①加害者が得られる効用について

まず事業でも何でも、事を起こすには何かしらの目的や得たい効用があります。

私の場合は、食を通じて全ての食卓に「美味しいね」と言う笑顔を届けたいと思い事業に邁進しています。

では煽り運転をする加害者の得られる効用とは何でしょう?

  • 被害者に恐怖を感じさせることで自身を強い存在と認識できる

  • 怒りを発露することで自身(加害者)が感じたストレスを発散できる。

と、相手の立場になって考えてみたのですが、そもそも私は煽り運転をするような性格では無いので正直薄ペラい理由しか思いつきませんでした。
(真に迫った理由をスラスラ挙げれたらそれはそれで怖いですが汗)

ただ、整理してみると加害者は精神的な効用に重きを置いていることがわかります。

と言うより煽り運転をすることで何かの報酬を得られるものでもありませんし、精神的な充足感しかありません。

②煽り運転のリスクについて

1番のリスクは勿論、重大な事故につながることです。
これはもう、人命に関わる話です。決して許されるものではありません。

また、当事者同士だけでなく事故の場合、無関係の他の運転者や歩行者を巻き込む危険性があります。

これだけでも通常の判断能力を有した人であれば絶対に煽り運転はしません。

少し小さな話になると、もし煽り運転で事故を起こすと自動車保険の保険料が上がります。
また、運送関係の仕事には未来永劫、就職することができなくなります。

これもリスクでは無いでしょうか。

そして2020年6月30日に改正された道路交通法により、煽り運転(妨害運転)に対する罰則が厳しくなりました。具体的な罰則は以下の通りです。

  1. 刑事罰

    • 煽り運転が確認された場合、刑事罰として懲役刑や罰金が科されることがあります。具体的には、以下のような刑罰が規定されています。

      • 懲役:1年以下の懲役

      • 罰金:30万円以下の罰金

  2. 即時免許停止

    • 煽り運転が確認された場合、即時に運転免許が停止される措置が取られます。免許停止期間は以下の通りです。

      • 初回の場合:30日間

      • 再犯の場合:90日間

  3. 免許の取り消し

    • 煽り運転が重大な結果を引き起こした場合や、再犯が確認された場合、免許の取り消しが行われます。取り消し後の再取得には一定の期間が必要です。

  4. 行政罰

    • 煽り運転に対する行政処分として、違反点数が付加されます。違反点数が一定数を超えると、免許の停止や取り消しの対象となります。

もう、一生、運転免許が取れなくなりそうな位の罰の重さです。
それだけ、危険な行為であると立法機関、警察、そして私たち一般市民も理解していると言うことです。

③まとめ

さて話はまとめに入りますが、経営的には100%あり得ない選択であることが間違いありません。

そもそも、行為に対する目的が不明確、または利己的で他者を不幸にするものです。
煽り運転に限らず、事業の目的が不明確、または利己的なものは基本的には事業としての価値はありません。

かの有名な二宮尊徳も

「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である。」

と言う有名な言葉を残しています。
昨今で言うと、転売屋なんかは「道徳なき経済」の代表格でしょう。

私たち現代人は自分の行動に責任を持ち、その結果を真摯に受け止めて前進することがとても肝要です。

なので家族や子に対し誇れないような行為は決してしてはしてはいけません。
もし、過ちを犯してしまったのであれば深く反省し2度と同じ轍を踏まないことを心に刻むことが重要です。

経営的な視点とタイトルに書きましたが、今回はほぼ道徳の話でした。
ですが、経営や生き方に道徳は必要不可欠なものであることは間違いないと私は考えます。

今回の記事で、皆様の中で何か自分なりの思いや芯のようなものを考える機会になればとても嬉しいです。

それでは皆様、ご機嫌よう。

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