「キャラが動く」現象

ようやっと一区切りつきそうなので脳内整理用に書き出します。
テーマは「キャラが動く」って現象について。
ワナビ向けです。
私はワナビ時代が長かった&ほぼソロワナビだったので似たようなワナビに甘いのだ(何)
まあキャラ設定って思ったより大事だなーというだけのお話なんですけど。

※尚、私は受賞作がコミカライズされるので小説としては出ません。今のところ。
なのでその点で普通とはちょっと違うかもしれませんのでご承知おき下さいね。

※あとそれらしいこと書いてるけどあれだよ!ワナビの創作論くらいのノリで読んでね!

で。
私の原稿は漫画化に伴い大幅な改稿が必要になりました。
ぶっちゃけ言いますが基本設定と冒頭以外はほぼ作り直しです。
残っているのは2割ほどじゃないのかな。
そういう意味ではおそらく普通に受賞原稿を小説として出すよりも労力は大きいかもしれない。いや小説は小説で苦悩があるのだと思うのですが。

そしてコミカライズの賞は賞金が安いので「そんなの割に合わねえ!」と思う人もいるかもしれません。が、原稿料が出ますので合計したら、うん。あれっ?おお。イェイ(なんだよ)
現在異世界漫画のブームもあってか一定以上のスキルを持った漫画家さんは本当に少ないようです。なのでコミカライズこそ大手出版社で受賞する意味があるのかもしれません(宣伝)
なお、ここまでの前置きに受賞のヒントがあることに気がついた人はやり手。

あ、ガガガに関して言及します。
そもそも論としてコミカライズ賞は編集部が違います。授賞式も食事会終わった後帰される予定だったのをガガガ編集部のご厚意で二次会参加させてもらったので。あったけえ……。

そのコミカライズ賞も私の代からなのです。つまり初回受賞者!ヒャッホー!
……なので前例がなく来年の授賞式呼ばれるのかすらわからんっていうか多分呼ばれんのですが、もし行けたら次のコミカライズ受賞者めっちゃ贔屓しようと思う。

◆間◆

はい、話を続けます。
コミカライズのために大幅改稿が必要になったわけですが……。
私は微妙に設定厨だったので、キャラ自体はバックボーンから思考方法まである程度作り込んでいたので作業自体は意外と楽でした。
やったね。
というのも大まかなイベントやストーリー進行だけ変えればキャラが勝手なんやかやしてくれたのでそれをなぞるだけなのです。

俗に言う「キャラが動く」ってやつ。ようやくフレーズ出てきた。
別に抽象的な話ではなくてキャラの設定を作り込むとある程度「この時はこういう反応するだろう」とか「こいつはこんなことしないな」とか理解できるのでそれに従って書き続ける為、労力がそんなに要りません。
作ったシチュエーションの中にキャラを放り込めばあら不思議、勝手に行動してくれるのでかなり書きやすかったです。なんかプログラミングみたいだなーと思います。プログラミングできませんけど!FFで昔あったガンビットシステムとか近しいような。知らんがな。

とはいえキャラ設定といってもそこまで事細かに書き出したりはしていないです。
テキストファイルに名前、外見、その他必要そうなデータを記入して生い立ち、何があって今のキャラがいるのか、どう思考するのか、みたいな事をダラーっと書くだけです。要は、自分がそいつのことを理解できれば良いので。
理解するためにもっといろいろ必要な人はもっと書くべきだし、別に全部脳内で把握できるならそんなものは不要という話です。

これができたら物語通してのあらすじを主要なキャラクターごとに書き出します。これすると自分でもキャラの心情とか理解しやすいので意外な内面とかがしれて面白かったりする。

大体は大まかなシナリオ通りに進むのですが、先述の通りごくごく稀に「こいつはこんな行動しないな」と思い直していると、フッと新しい行動が思い浮かび、想定していたよりもっと面白い動きをしたり、セリフを吐き出したりしてくれます。
ラストの事件解決方法も何も考えずに書き出して「どう決着つけんだこれ!?」とか思ってたら意外とすんなりキャラが解決してくれたり。そういう時本当に創作って楽しいな〜と思います。

先日出版社の偉い方が言っていたのは……
「優秀な作家は改稿ができる人」と言ってました。いや緊張してたから聞き間違えてるかもしれんけども。
改稿指示されてもキャラの行動原理などを把握していれば別にそんなに苦しくないので、まあやっぱりキャラ設定は作家を救ってくれるのかもしれない。

行動原理がバラバラだったりその場だけのモブみたいなキャラ出してたらそもそも一次とか二次とか行ってないと思うしすでに突破してる人は自然とやってることだと思いますけどね(身も蓋もない)

まあ私の脳内整理用なのでよし。

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