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一点もの vol.1~プレシャスブリッジリング・バイカラーサファイア~

こんにちは、
ジュエリーデザイナーのタキガミです。

ATingはブランド立ち上げ当初、完全オーダーメイドしかつくらない方針でした。

始めた頃、どうだったかは↓こちらの記事で。


事業計画を作って始めたわけではなかったので、とにかく最初はお金がなかったんです(汗;
しかもリングが中心のブランドだったので、指輪にはサイズがありますよね。
在庫をいくつも用意する余裕はなかったんです。

お客様から、このデザインでこのサイズで!とご注文いただいてつくる。
最初はこのやり方以外に方法がなかったのですが、ありがたいことにインスタから直接オーダーいただけることも多く、いままで作ったジュエリーは1,000を超えています。

その中でもデザイナーのわたしが、これは!と印象に残るオーダーメイドのジュエリーをひとつずつご紹介していきます。

まず最初を飾るのにふさわしい、プレシャスなブリッジリングをご紹介します。

その前にブリッジリングって何?って人には

是非こちらを読んでから。


いつものブリッジリングとは何かが違う

今回ご紹介する指輪はお客様より留める宝石をお預かりし、わたしの代表的なデザインリングのブリッジリングにお仕立てしたお話。

魅力がいっぱい!いろんな宝石💎

よーく写真を見てみてください。
まずあなたの目に飛び込んできたのは?
そう!リングに留まったひときわ美しい、バイカラーの宝石が見つかりましたか。

お客様からお預かりしたのは美しいバイカラーのサファイアでした。

この頃はお持ち込みのオーダーをよく承っていました。

お持ち込みオーダー
"お客様が個人で所有している天然石をお渡しいただきジュエリーに仕立てること"
ミネラルショーで購入したり、譲り受けたジュエリーから外した石などが多い

宝石と一概に言っても、石の種類から大きさ、形など、多種さまざまです。
最近ではこのバイカラーのサファイアのように、個性的な模様や柄がある宝石にもスポットが当たるようになりました。

わたしも元々海外からひとつずつ気に入った石を買い付けていました。
個性的な石を探すのは楽しいです。

さて、今回のオーダーのお話に戻しますと、まずお客様よりこの石をブリッジリングでとご提案いただきまして、金種のご相談をしました。

金種•••金属の種類
ジュエリーではシルバーやゴールド、プラチナなどの金属を使い、その金属がどのくらい含まれた種類を選ぶかによって金額が大きく異なる

今回はプレシャスにするためプラチナ950をお選びいただきました

プラチナ950
パラジウムが含まれた白金、95%がプラチナを含有しているもののこと
純度が高くなると柔らかくなり、仕上げが難しくなる


キラキラは永遠の輝き✨

この角度からのプロポーション、完璧です

ブリッジリングを含めエイティングジュエリーはシンプルかつ洗練されたデザインをモットーにしています。
ですので、今までキラキラしたデザインはお作りしてきませんでした。

それは単に今までそのキラキラしたデザインに適するメインの石に出逢わなかったからです。


そして、わたしからメインのサファイアの両サイドにメレダイヤを留めるご提案をさせていただきました。

メレダイヤ
メレサイズとは業界用語でフランス語の小粒石という意味
1ミリより小さいサイズなど規定はない

ずっとこのデザインを作りたいとは思っていたんです。

しかし冒頭でもお話したとおり、自力で今回のようなプレシャスな素材を使ってつくる資金はなかったんです。

オーダーでお作りできるチャンスがキタ!と思いましたね(笑)

何度見ても美しい、、、

今回はわたしが予てから作りたいと思い構想してデザインに、
お客様のお持ち込みの石とのマッチングで完成した素晴らしいブリッジリングとなりました。

後日談としてオーナー様から、どこに身に着けていっても、褒めてもらえるデザインです、とお話を伺いました。

このブリッジリングは業界人ですら、この独特なデザインと高度な石留め技術に脱帽してしまいます。
それにこのデザイン自体が見たことないということは、誰も考えつかない=造り難いということでもあります。

ブリッジリングは多くの技術ある職人さんのて手よって作り出されています。
決してデザイナーだけの所業ではありません。
是非そんな職人さんへエールを送るような気持ちで、スペシャルな指輪のブリッジリングを人生のお供に選んでいただけましたら、デザイナー冥利に尽きます。

↓出来上がったときにオーナー様へお送りした写真

急いで撮りましたね(笑)
着けたときに見える角度も
横向きからのバイカラー具合も確認
上から見るとどんなデザインなのか、分かりません

オーダーメイドのご相談はインスタのDMや公式ラインからも

東京・馬喰町のアトリエでじっくりご相談も可能です!

またイベントなどでご相談いただくことも可能です
是非チェックしてみてくださいね


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