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デザイナーに聞く、ブリッジリングができるまで②

このnoteでは名古屋・東京を拠点に活動しているATingの魅力を皆様にご紹介しています。

今回ご紹介するのは、ATingの顔とも言える“ブリッジリング”。
ブランドコンセプトである”石が喜んで深呼吸しているような、デザイン”を体現したリングです。

2回目の今回はブリッジリングの成長とこれからについてお伝えします。
1回目をご覧いただいていない方はぜひ、①もご覧ください。

その人気から、ATing Jewerlyで定番となっていく

グリーントルマリンが地金のイエローゴールドと合い混じり、茶色に見える不思議。

当時は透明で色が濃くない石でお作りすることが多かったブリッジリング。
地金のイエローゴールドが、石を通して不思議な輝きを持つことも魅力のひとつでした。
当時はゴールドの価格も安定しており、地金を多く使うブリッジリングはお手頃でジュエリー玄人のみなさまにたくさん選んでいただきました。


プラチナシルバーの初期のころ、ボリュームあるアメトリン。

現在の定番であるプラチナカラーで作るようになったのは金が高騰したから。
お客さまに手に取ってもらいやすい価格帯を実現するために、それまでの地金の金へのこだわりを手放します。

地金をプラチナカラーにするきっかけとなったのもブリッジリングからです。

地金が金と比較して安価であるならば大きめの石も使える。
今まで作ってこなかったボリュームのあるリングも作ることができる。
地金がプラチナカラーにすることにより鏡のような効果が表れた。
そのようにポジティブに捉えることができるデザインの奥行きをブリッジリングは持っていました。

現在は当たり前になっているATingの付け心地がいいリングも、ブリッジリングが生み出してくれたもの。

リング自体が大きくなったことで、当たり前ですが重くなってしまった。
つけていてストレスになるようなものは絶対にお勧めできないし、かといってデザインを妥協することもできないからリング自体を細くするなんてことは考えられませんでした。
それに、一見つけにくいと思われるデザインにギャップがあるのも面白いなと思って。

この加工は全く教科書通りでないので、ほとんどのブランドさんもやっていません。
言葉で説明しても伝わりにくいので、ぜひ一度指を通していただけると。

ブリッジリングのこれから

当初ひとつの石を留めるシンプルなデザインだったブリッジリング。
そこから派生したデザインが数多く生まれています。

サイドメレ・お客様オーダーのレアなバイカラーサファイア

両サイドにメレダイヤを留めたデザイン。

星留めダイヤ・お客様オーダーのグリーンのグラデーションが美しいトルマリン

サイドに彫りを施すデザイン。

お客様のオーダーから実現したデザイン。
お客様と作り上げたデザイン。
自分ひとりでは到底考え付かなかったであろうデザインも全て受け止めてくれるのがブリッジリングの魅力です。

万能に見えるブリッジリングですが、当然弱点も。

ブリッジリングの最大の弱点は形にしてくれる職人さんが限られていること。
正直、職人さんに「作れない」と言われてしまったら明日にも製作ができなくなってしまうデザインです。

石を探すのも大変です。
インターネットを駆使して世界中から石を探してはいますが、ブリッジにしたいと思う石を見つけ出すのは辛い作業でもあります。
これ!と思える石に巡り合った時の感動が、辛さを全部吹き飛ばしてくれます。

これからも様々なアプローチで、皆様に選んでいただけるジュエリーにしていきます。

デザイナー・タキガミアヤネの言葉

ブリッジリングのこれからにもご期待ください。

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