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ホラー赤ちゃん年末振り返り回(2022/01/11)

来年のことを言うと鬼が笑うなんて申しますが、年明けてから昨年の話をしたらばどなたが笑ってくれるんで?
馬鹿なこというんじゃねえ、来年のことを話すと…ってのはね、まだなんにもわからねえ先のことを話すのは意味がねえってんでバカにして笑われちまうぞって意味なんだよ。去年の年末なんてなにがあったかわかってんだからよっぽどおかしな話じゃなきゃ鬼だってあかんぼだって笑やしねえや。
いやあ、それがなにがあったかとんと記憶がないんでさ。
馬鹿だねえ、また記憶なくすまで酒飲んで。そいつぁ鬼も馬鹿にして笑いにくらあ。
へえ。翌日仕事だったもんで、もう受付の中で眠くて眠くてたしかに地獄を見ましたよ。それにしても、鬼ってのはずいぶん笑い上戸なんだな。気が合いそうだねえ一緒に一杯やってみたいもんだ。

お後がよろしいようで。


つってな。
年末年始、特に正月三が日はふつうに連日仕事だったし、なのにお歳暮やらお年賀やらでやたらそこかしこから酒は送られてくるわでほんとに連日仕事の合間に飲み食いしてって感じでしたね。
夫とわたしと、お互いの実家にはもうずっと帰省できてなくて、でも帰らないからこそというか、余計に物資が送られてくる。
今年は友だちのご実家の仕出し屋さんにおせち頼んだらちょいちょいそこんちのお父さんの好物が入ってる仕様で数の子の隣に急にうずらベーコン串とか入ってた。かわいいな~!
あと知らん土地のお雑煮作って夫と「どこのお雑煮でしょ~か!?」クイズなどしました。

茨城は常陸の白和え雑煮だそうです。
お豆腐と白味噌のやさしい味で、娘にはこれにうどん入れてあげたらよく食べた。

年末、Twitterで育児アカウントのフォロワーさんが「息子が妙に静かにしてると思ったらKindle開いて勝手に本買ってた~! 返品できないし面白そうだからこのまま読む」ってツイートしてて、楽しそうだからわたしも娘にやってもらった。


大晦日に赤ちゃんがホラー小説買った。
なんなんだよ。素敵エッセイとかじゃないのかよ。
まあ読みますけども…と著者情報に目を滑らして、おや? と思った。
この人の本読んだことあるな。
ちょっと変な話なんですが、娘を妊娠中無性に読みたくてわたしはなぜか産休中ホラー小説ばっかり読んでいて、その時読んだ1冊がたぶんこの人のデビュー作なんですね。
当時の日記開いてみると一応読書記録もとってあって、まじでホラーばっか読んでる。ほんこわ見ながら爆笑したりもしてた。
元々怖い話は読むのも見るのも書くのもそこそこ好きなんだけど、それにしてもなんで妊娠中にそんな物騒なもんばっかり読んでたのかはわかんないんですよね。
で、これほんとに予定日ぴったりに産まれてきたらきれいだったんだけど娘の予定日6月6日だったんだ。結局逆子で早めにお腹切って出したんだけど。

今回選んでもらった本はね、嫌さ、怖さはそんなに強烈じゃないしなんとなく噺っぽさのある読みやすい短編集でした。ただそのあっさり加減が「本当」感を増していい塩梅の怖い話でした。
赤ちゃんに本選んでもらうの楽しいのでまたやろうと思います。次回もホラー選んだらもう本物だな。なにかの。


・しんしんと夜泣きの窓に鬼火来る

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