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〈ARK 11月Webinar -メタバース•Fintech•3Dプリンタ•Tesla•Zillow -〉

ARK webinar in Nov では、CEOのCathieとARKのanalystが (1)直近のマーケット状況 (2)各セクターや企業についての見解を視聴者の質問も交えながら解説しています。

(1)については下記の内容と重複しますので、こちらをご覧ください↓

是非サポートをお願いします😭😭

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■メタバース

・メタバースについて、世界最大級の企業/Facebook(Meta)やMicrosoftなど、インターネットの将来ビジョンを語っているのですから、非常にエキサイティングなことです。

直近では拡張現実(AR)や仮想現実(VR)を拡大するためのビジョンを中心としたものですが、最終的には仮想世界が利用され没入感のある、全く異なる体験をすることができます。しかしその前に構築しなければならない基礎技術がたくさんあり、話はとても長くなります。そのためFacebookもMicrosoftもこの話を10年単位で考えています。

私たちもこのビジョンを信じていますが、少し異なる意見も持っています。メタバースには中央集権的なものと分散型のものがあり、中央集権的なプレイヤーと分散型のプレイヤーが組み合わさってメタバースを作られると考えています。つまり分散化が役割を果たすと思っています。

ある会社の仮想世界に入るときには、全ての資産とデジタルIDを持っていき、別の仮想世界に移動するときには、購入した全てのものを複製できるように構築できます。そのためには分散型標準が重要な役割を果たすと考えています。

ARKのMeta(Facebook)に対する考えはこちら↓

■Tesla


・まず第一に電気自動車はバッテリーのコストが下がるにつれてシェアを拡大していきます。自動車業界が低迷していた昨年、電気自動車の販売台数は15%に達していたと思います。

そして今年は従来の自動車部門がチップに関連するサプライチェーンの問題に悩まされていましたが、Teslaの販売は好調です。Teslaのシェア拡大がかつて考えていたよりも伸長しており、それが私たちの自信につながっています。

Teslaの次の大きな動きとして、完全な自動運転分野で何らかの成功を収めたときだと思います。先週のパイロットテストではTeslaは非常に良いスコア、良い運転スコアを得たそうです。

私たちはTeslaが今後5年間で自律走行を成功させることができるか検討しています。重要なことは、完全な自動運転のベータ版をより多くのお客様に提供する自信があるかどうかだと思います。来年にはこの状況がどうなるか、多くのことがわかると思います。

バッテリー関連について、TeslaとCTL社との間でリン酸鉄リチウム電池を45ギガワット時分供給する契約が噂されていますが、これはおよそ70~80万台分に相当します。これが重要な理由は、リン酸鉄リチウム電池はエネルギー密度が低く、ニッケルを多く含む電池に比べて安価であるためです。

Tesla車は駆動力が非常に高く、エネルギー密度の低い電池でも航続距離を確保することができます。これによりTeslaは低価格でありながら、ユーザーの航続距離のニーズを満たす優れた車を低価格で提供できるという、ユニークな立場にあるのです。

また価格面について、Teslaの中国責任者の一人は、そう遠くない将来に2万5千ドルの車ができると見ているようです。今日のトヨタ/カムリ車以下の価格になるだろうと話しています。

※ARKによるTeslaに関する最新記事はこちら↓

■ 3Dプリンター

・3Dプリンターが進出した業界には、多くの規制要件がありました。特に3Dプリンターが始まった当初は、承認を得て実際に製品として使用するまでに時間がかかっていました。しかし今では、積層造形のエキサイティングな始まりを目の当たりにしているように思います。

3Dプリンター技術はパンデミックから多くの恩恵を受けた技術の1つです。多くの企業はサプライチェーンのトラブルを経験している中、企業は3Dプリンターを多く試しているのです。これまでの在庫や製造方法の概念は、現在のパラダイムでは必ずしも機能しないからです。そこで必要なときに必要なだけ部品を手に入れるために、3Dプリンターのような新技術を利用することになるでしょう。

2020年には3Dプリンターが多くの部品をプリントするために使用されましたが、今後5年間で更に市場を開拓することができるでしょう。

※ARK 3DプリンタのTop銘柄

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■ FinTech

・Paypalは3Qの業績を発表し、幾つかの指標では失敗しました。その要因としてコロナで恩恵を受けた企業は過去12~18ヶ月の間スポットライトを浴びており、高い期待を持っていました。

そのためアナリストたちも比較的高いガイダンスなどを伝えており、様々な異なる力学が組み合わさって、少し非現実的な期待を生み出していた状況があったと思います。その結果PayPalだけでなくShopifyやSquareなどの企業が、ガイダンス未達になったと思います。

一方でPaypalはAmazonとの大きな提携を発表しました。来年から8,000万人を超えるPaypal/Venmoのアクティブユーザーが、AmazonのVenmo pay Checkoutボタンを使ってAmazonで商品を購入できるようになるということです。

公平に見てPayPal/Venmoは、Amazonでの取引を他の取引ほど高い割合で収益化できないと思います。しかしこれはPayPalのCEOが投資家に発表した戦略に沿ったものです。PaypalはVenmoアプリだけでなく、最近ローンチしたSuper Appでの統合を進めています。デジタルウォレットにコマースを構築するための広範な計画をどのように導くのか、興味深いところです。


そしてもう一つ触れたいことがあります。それはPaypalが、Squareに対してやや防御的な印象を受けることです。

マーケティングの観点から見ると、Square/Cash Appは非常に精通したマーケティング戦略により、都市文化や若者の文化に溶け込んでおり、今でも明らかに非常に強い勢いがあります。多くの人は、Paypal/Venmoがその機会を逃してしまったと言うでしょう。

製品のイノベーションを見ると、Paypal/Venmoは何年にもわたって純粋なP2P製品でしたが、Square/Cash Appはリーダーであり続け、Venmoを含む他の製品はフォロワーであり続けるというのが、我々の意見です。

■Zillow

・Zillowが住宅購入部門を停止すると発表した7日~10日前に、10回ほどプログラムを保留にしたことを見ていました。ARKはZillowが慎重に行動していて、市場を様子見していると思っていたのですが、現実はそうではありませんでした。

CEOのRich BartonはExpediaの頃から追いかけていて、Zillowを設立した後、夢の準備ができたと言いました。この夢の実現には、膨大な量の人工知能と賢さが必要でした。iBuyingの世界は利益率が低くても、Zillowの優れた情報・データベースがあれば、対応できるだろうと考えていました。

しかし2Qは「英雄」、3Qは「愚か者」といったように、非常に不安定な市場となってしまったのです。これはサプライチェーンの問題により、リフォーム住宅の回転率が低下したことも要因していると思います。

決算カンファレンスコールの中で、Rich Bartonは「会社を危険にさらしたくない」という言葉遣いをしていました。今、Zillowは利益率の高い広告事業モデルに戻り、夢であったワンストップソリューションには戻らないようです。これが今後どのように機能するかを見ていきましょう。

私たちはZillowのポジションを小さくしましたが、Zillowは成功し莫大な利益をもたらすはずです。プレゼンテーションの中で、他社と提携する可能性を示唆しているようにも見えます。もしかしたら他社のノウハウを獲得するかもしれません。


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