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【実質0円大学生活のすすめ】第33回:シラバスの読み方(6)「9.担当教員へのコンタクト情報」を深読みしてみる

シラバスの行間を読む:担当教員のコンタクト情報

今回は、第27回で紹介したシラバス項目の「9.担当教員へのコンタクト情報」について深読みします。

【参考:第27回の項目リスト】
1.科目名
2.担当教員名
3.単位数
4.授業の目標
5.授業の内容
6.成績評価方法
7.授業スケジュール
8.テキストと参考文献リスト
9.担当教員へのコンタクト情報

2つの連絡方法:デジタルとアナログ

シラバスの「9.担当教員へのコンタクト情報」項目には、通常は連絡先のメールアドレスなどが掲載されています。質問がある場合には、このアドレス宛に連絡が可能です。なお、LINEやtwitterなどのSNS系のDirectMailはアカデミックな場では一般的ではありません。

多くの大学で採用されている学内システムでは、学生が自分のIDとパスワードでアクセスする「学生ポータル」サイトが設けられています。そこは学務上のすべての情報の窓口となっています。履修している授業であれば「授業情報ページ」へのアクセスが許可されているはずです。

教員から配布された資料のダウンロードや、学生からの毎週のレポート提出などはこのページから行います。もし、そこにメッセンジャー機能がつけられていれば、そこから教員に連絡することも可能です。

講師として招聘された「外部教員」の場合は、このような学内システムではなく、個人のメールへの連絡を希望することがあります。さまざまな学校で講師をしているときに、それぞれ仕様が異なる学内システムに個別にアクセスするのは面倒なので、情報を一元化するためにそのような指示がでるわけです。

教授や准教授などの「内部教員」の場合は、メールアドレスなどのデジタルな方法だけでなく、直接面談する機会が設けられていることもあります。内部教員にはキャンパスの建物内に教授室が割り当てられているため、物理的な面談が可能なのです。

これは、一般には「オフィスアワー」と呼ばれています。予め教員が教授室に在室できる曜日と時間帯を決めておきます。次に、面談の必要を感じている受講者は、メールなどで時間の予約をして指定の日時に教授室で直接相談できるのです。

なお、担当教員への連絡に音声通話を用いることはほとんどないと考えてよいでしょう。たとえば、大学院生と指導教官の関係であれば、その可能性はあります。ただし、通常の授業での教員と受講者の場合、受講者数が多いと対応が難しくなることもあり、メールなどを使うのが一般的です。

今回のまとめ

- 授業を担当する教員への連絡方法はデジタルな方法とアナログな方法がある
- デジタルな方法としては、通常のメール、学内情報システムのメッセンジャー機能があり、アナログな方法としては「オフィスアワー」を利用して面談できることもある
- 受講者数の多い授業では特にそうだが、教員に音声通話で連絡することは基本的にはない


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