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【実質0円大学生活のすすめ】第49回:デジタルデバイスを使いこなす(2)スマートフォンと学生生活01

学習や研究をサポートするデバイスとしてのスマートフォンの可能性について考えてみましょう。今回は語学、特に英語のトレーニングにスマートフォンを使う際の情報の整理について紹介します。

移動中に英語をインプットする

移動中のインプットデバイスとしては、スマートフォンは最適なサイズと拡張性を持っています。通勤通学のための電車移動という環境を考えると、音声メディアからのインプットがおすすめです。その際に最適な素材の一つが語学学習でしょう。

大学での講義を受けようとするとき、語学力は常識に近い扱いを受けます。とくに英語力は欠かせません。文学・歴史学系はもちろん、理学・工学系も英語メディアからの情報収集は研究の基本です。多様性が叫ばれていても、学術研究の世界での公用語は、いまだに英語が主流となっています。

英語に限らず、語学の習得は定期的かつ継続的な努力が実を結びます。毎日決まった時間に学校やオフィスに移動する際には、英語のリスニング力をつけるトレーニングに充てると容易に習慣化できます。

NHKのラジオ語学講座をスマートフォンで

継続的に英語に触れる習慣をつけるには、NHKが提供するラジオ語学講座などの定評あるプログラムがおすすめです。ほぼワンコインで買える月間テキストを参考に、毎日15分間の放送を聞く、という伝統的な学習スタイルとなっています。

放送時間が15分というのは、いかにも短そうに感じるかもしれません。ところが、この価格帯の語学教材としては驚異的な情報量が詰め込まれているため、コストパフォーマンスは無限大といえるのです。

実際には、多くの人が始めて、気がついたらやめているのがラジオ語学講座です(笑)。通勤通学をその時間に決めてしまえば、習慣化しやすいかもしれません。

情報を自分用に加工してアクセススピートを上げる

時間があれば、放送をそのまま聞いてもよいですが、アーカイブ放送もあるので自分の都合に合わせて視聴できます。ちなみに、ラジオ第2放送なら無料となっていて、放送期限内であればFMラジオや公式アプリ経由でいつでも聞けます。

移動時間やちょっとした空き時間を活用するには、情報を加工したほうがよいでしょう。音声データが入った別売りCDは、NHKの語学講座の学習には必須ですが、そのままでは使いにくいので、それをEvernoteなどのメモ・ノートアプリにインデックスを付けて移しておくのです。

一日のレッスンごとに、一つのノートを設定して、そこに音声ファイルをダウンロードしておきます。このとき、検索しやすいタイトルをつけておくと、時間の節約になるでしょう。

さらに、そこにテキストを追加します。デジタルブック版または、紙バージョンを購入して「自炊」してPDFファイル化しておきます。このデジタル・テキストは番組視聴のときには、そのまま使います。

音声ファイルが紐付けられたノートには、該当するテキスト部分を画面キャプチャーした画像ファイルを貼り付けておきましょう。こうすることで、スマートフォンですぐにアクセスできる自作の「音声付きテキスト」が作れます。

とりあえず音声ファイルだけを貼り付けておいて、視聴する際にテキストをキャプチャーして貼り付けると手間と時間の節約になりますね。

通勤通学時や、すきま時間に、SNSで時間をつぶすのではなく、この自作教材を利用して繰り返し視聴して、ヒアリング力を高めるのです。

今日のまとめ

-スマートフォンの知的な使い方の一つは、語学学習デバイスとしての利用である
-NHKのラジオ語学講座などはコストパフォーマンスに優れているためおすすめできる
-ただし、繰り返し学習を考えると、情報は事前にカスタマイズしておく必要がある

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