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【実質0円大学生活のすすめ】第57回:デジタルデバイスを使いこなす(10)業務用複合機活用法01

前回、必要に応じてアナログデータをデジタルに変換し、逆にデジタルデータをアナログに変換する柔軟性が必要なことを紹介しました。今回は、アナログからデジタルへの変換について考えてみましょう。

D/A変換マシンを活用する

学校やオフィスなど、多くの人が知的作業をする場所にはデジタル情報とアナログ情報の「変換マシン」が設置されています。これは、さまざまな機能を持っているため、一般的には「業務用複合機」などと呼ばれることが多いでしょう。

業務用複合機は主に次のような機能を持っています。

プリンター
スキャナー
FAX(音声通話)

なお、電話回線についてはFAX専用になっている機器が多く、家庭用複合機のように音声通話用の受話器が付属していないものがほとんどです。

デジタルとアナログの変換については以下の機能を使います。

スキャナー:アナログからデジタルに変換
プリンター : デジタルからアナログに変換

業務用複合機のアドバンテージ

紙メディアの文書などの「アナログデータ」を、JPEGやPNGなどの画像ファイルやPDFなどの「デジタルデータ」に変換するのが、スキャナー機能です。

この機能は家庭用複合機にもありますが、処理能力に天と地ほどの差があります。処理速度は1分間あたりの枚数で表示しますが、業務用は40枚程度の高速読み込みが可能です。小規模オフィス用のスキャナー専用機であれば同程度のスピードは出ますが、家庭用複合機のスキャナー機能は、ほとんどおまけみたいなものと考えたほうがよいでしょう。

業務用では大量のドキュメントを一度にセットできるADF(Auto Document Feeder 自動紙送装置)が標準装備なので、効率よくスキャン作業が行なえます。また、読み取り解像度も600dpi程度まで高速で読み取れるため、迅速に高精細のデジタルイメージに変換できるのです。

さらに、処理速度と解像度だけではなく、業務用複合機のスキャナー機能には、書籍をスキャンする際に便利な機能も満載です。

たとえば、フラットヘッドの読み取り部を使うときに、書籍の見開きをそれぞれ別のページとして保存できます。タブレットなどのデジタルデバイスでの表示を考えると、オリジナルと同じように分割されたページは、ハンドリングを大きく向上させます。

オプション設定にOCR機能がついていれば、スキャンが完了しただんかいで、テキスト検索が可能なデジタルドキュメントとなります。

今日のまとめ

業務用複合機は、アナログからデジタルに変換するスキャナー機能が秀逸である。スピード、解像度、設定の自由度などの点で、家庭用複合機とは別次元。


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