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【実質0円大学生活のすすめ】第17回:科目等履修生として利用できるお得なサービス(2):学生割引料金

科目等履修生は「学生」なのか?

大学・大学院では、さまざまな身分で所属して学べる環境が提供されています。一般的な学生を始めとして、聴講生、研究生、そして科目等履修生などです。 それぞれのカテゴリーによって選考基準は異なりますが、いずれにせよ大学側が指定する基準をクリアすれば、入学が許可されます。

正式に所属しているのですから、カテゴリーに関わらず等しく「学生」です。もちろん、科目等履修生も学生扱いになります。ただし、以下で説明しますが、学外では学生とみなされないこともあります。

科目等履修生に「学割」は有効か?

「実質0円大学生活」の学費回収の有力な方法の一つは、この学割制度の活用です。科目等履修生は多くの施設で学割の対象となっています。映画館・美術館・劇場などのチケットカウンターで身分証を提示すれば、「学生料金」で楽しめるのです。たとえば、一般料金と比べると以下のような価格差があるため「実質0円化」に大きく貢献します。

国立西洋美術館(企画展) 一般2,100円  大学生1,500円 (差額 600円)
TOHOシネマズ新宿    一般1,900円  大学生1,500円(差額 400円)
国立劇場(最高額)    一般12,800円  学生9,000円(差額 3,800円)

なお、外国の美術館などでは学生は無料になることが珍しくありません。たとえば、フランス・パリのオルセー美術館ピカソ美術館などでは、芸術系専攻(音楽・美術・建築など)の学生は無料だったので、留学中は時間に余裕があると足繁く通わせてもらいました。

残念ながら日本ではそのようなケースはほとんど見かけません。東京・京橋のアーティゾン美術館くらいですね。石橋財団に感謝です!

無料ではないですが、ガルニエのオペラ座の講演なども、講演開始時刻を過ぎると、学生料金なら数ユーロで天井桟敷席に案内してもらえます。

場合によっては割引対象にならないこともあります

文化・芸術関連であれば多くの施設で割引が有効ですが、以下のようなケースでは対象にならないこともあります。

- 学割料金での定期券の購入
- フルタイムの学生のみを学割料金の対象と明示している施設

チケット窓口の担当者によって判断が分かれることもあります。同じ美術館の同じ展覧会だったとしても、ある日は学生料金だったのに、違う日に行くと一般料金になったりすることもあるのです。まあ、割引が効かなかったときは、運が悪かったと思って諦めましょう(笑)。

第17回まとめ

1. 科目等履修生は選考を経て学校側に入学が許可されている正式な「学生」です。
2. 学生なので多くの映画館・美術館・劇場を学生料金で楽しみながら、学費を回収できます。
3. ただし、学生と認められない場合もあるので、その場合は潔く諦めること。


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