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【絵本づくり】スナビキソウと横浜と

最近は暇さえあれば、宮城の海岸や河口でスナビキソウを探しています。

今年もアサギマダラの飛来をSNSでチェックして、関東あたりまで来てる✨とワクワクして待っていますが、初夏に開花するスナビキソウで吸蜜する姿を、一度この目で見てみたい!!と思っているのです。

東日本大震災以降に、地元からそう遠くない沿岸部にスナビキソウが戻ってきたというお話を、倉科光子さんの展示で知りました。自生を確認できたらと探していますが、なかなか見つけられず。



河口にはなさそうだ


春から夏にかけて、南の島から遥々移動してきたアサギマダラ達と、キジョランが自生する関東以南で幼虫として冬を越し、春になって羽化したアサギマダラ達は、暑い夏に快適な気温を求めて、北日本へ北上したり、冷涼な高原を目指します。

秋になると、今度は冷えから逃げるように南下していき、遠く台湾まで移動する蝶もいることが、マーキング調査で分かってきました。彼らは繁殖に適温な環境を求め、想像を超えた大移動を、世代交代をしながら毎年繰り返しているのです。

長距離の移動中に外敵から身を守るため、毒性のアルカロイドという成分を体に蓄えます。また、雄は繁殖のためにピロリジジンアルカロイド(PA物質)が必要です。それらの成分は以下の植物に含まれているとのこと。


幼虫の食草は、アルカロイドを含むキョウチクトウ科(旧ガガイモ科)のキジョランカモメヅルイケマサクララン、など。

成虫(雄)の吸蜜植物はピロリジジンアルカロイドを含む、フジバカマヒヨドリバナスナビキソウツワブキスイゼンジナ

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B5%E3%82%AE%E3%83%9E%E3%83%80%E3%83%A9

アサギマダラが群がるスナビキソウの自生地として、大分県姫島が有名ですが、先日、横浜へ出向く用事があったので、これは絶好のチャンス✨と思い、神奈川県にある自生地、三浦半島を訪れました。

三浦半島の先端
どきどきした海辺の踏み石
キノクニシオギク✨
セイヨウミヤコグサ✨

京急のお得きっぷ、みさきまぐろきっぷを利用し、みうらレンタサイクルを借りて自然を楽しみながら三浦を周りましたが、限られた時間内にスナビキソウは見つけられず。それでも、地元にはない海浜植物に出会え、その可愛さにテンションがあがりました☺️(もちろん三崎港でマグロ丼も堪能🐟💕)

スナビキソウの種は、コルク質であり、海水に浮かんで遠方に広がるため、漂流物が打ち寄せる砂浜に見られることが多いそう。

自生する環境は、岬や入り江などの穏やかな砂浜で、礫石や岩場がある方が流されにくいのかもと推測。

仙台港南部海岸に属する地元の海は、リアス海岸とは違い、単調な砂浜海岸なので、スナビキソウの自生は厳しいのかもしれません。

地元の海はこんな感じ。鳴り砂が復活。


その後は横浜へと移動し、出展をお声がけいただいたアートイベントへ。
久しぶりに友人と再会して、アサギマダラについて熱く語って楽しい時間を過ごしました✨有意義な1日だった〜☺️💕


事後報告になりますが、
ナミアゲハとツマグロヒョウモンを描きました✨


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atelier tori
今後の制作に役立たせていただきます✨

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