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12ヒーラーズと歩く12の軌道(2)〜スクレランサスと天秤座

バッチフラワーレメディを携えて歩くホロスコープの旅。
12サインの順番通りに行くなら次は牡牛座...

なんだけど、ここはあえてホロスコープのブラックホールに飲み込まれてホワイトホールに飛んでしまおうか?

天秤座 の軌道 スクレランサス∞ロックウォーター∞クラブアップル

天秤座

いきなり12サインの7番目に飛んでしまいましたが、牡羊座の対極サインとして取り入れる性質を見ていくのにもいいかもしれません。

私にとってはアセンダントのサインというところで、牡羊座よりも馴染みがある感じです。なんですが、本質が太陽であるならばいわば仮面のような性質。最近ではもう脱ぎ去りたいものでもあります。
脱ごうと思うと、余計にその性質を強く感じてしまうジレンマ...良い部分は残しつつ、ネガティブな部分をもう少し客観的に見て手放していきたい。

12の軌道の歩き方

【基本編】
・ホロスコープの[①太陽②月③アセンダント④水星⑤土星⑥チャートルーラー⑦1ハウスにある天体]のサインが該当するコミュニケーションフラワーの、マイナス指標が出てきていないかチェック。合わせてプラス指標も参考にする!
・コミュニケーションフラワーをメンテナンスレメディとして取り入れる。

➡︎私の場合は③⑤が該当します。他にも12ハウスに木星・土星・冥王星がある上にダブルサインという、ちょっと扱いに困る、というか扱いきれません...
メンテナンスレメディにて「スクレランサス」取り入れています!
しかし、好転反応なのか?前に進めない自分に気づいてもやもや...

【応用編】
A:上記①〜⑦に該当する軌道のコンペンゼーションフラワー・ディコンペンゼーションフラワーの症状が出ていないか合わせてチェック。その状態になっていたら要注意。
B:基本編に従ってチェックしたけど該当しない、でもうまく働いていないと感じるレメディの軌道を辿り、ホロスコープと照らし合わせてみる。該当するサインや天体が、重要なハウスにあったりアスペクトを形成している可能性がある。

➡︎外に出るのかここに留まるのか、今は「スクレランサス」のマイナス面が強いけれど、一年前にフラワーレメディのセッションを受けていた時にはディコンペンゼーションフラワーの「ロックウォーター」と「クラブアップル」が、それとは知らずに何度も登場していたなぁ...


天秤座のコミュニケーションフラワー「スクレランサス」

建設的なスクレランサスは決断に関しては静かに確信します。自分自身に頼って、いつどんな決断を求めるべきかを知ります。
分別があり、落ち着き、節度があり、内に経験する調和を外に現します。彼らはソロモンのように公正で、相談を求められ重宝されます。
(『バッチ・フラワーレメディの占星学』より)

そういえば、バッチ博士は太陽天秤座の人でした。

「牡羊座」と「インパチェンス」から始まった12の軌道の旅ですが、いきなり7番目のサイン「天秤座」に飛ぶという離れ業をやってしまった私...
本当にそれでよかったのか?と、サインが示す通り揺れています。

(天秤座の入口)秋分は楽園におけるアダムの堕落。水瓶座へと続く進化の道に入る、後戻りできない地点。人の起源と最終目標から等距離にある中間の宮であるため、前進と後退の間でしばしば揺れ動きます。この二地点から一番遠いので彼らは両者の本当の性質を知りません。その結果、創造主と人の運命の両方から切り離されていると感じます。(前掲書)

ほらね、やっぱり順番を間違ってたかもしれない...。
それでも私にとってはアセンダントのサインなので、ディセンダントである牡羊座に取り組む上でも必要なのだ。
とはいえ12ハウスの主成分でもある天秤座を理解するのは至難...
最近では苦手意識すら感じる天秤座的な性質のマイナス面。

・気まぐれ、優柔不断、躊躇、アンバランス
・心を定めることができない
・心と気持ちの両極端で揺れ動く、神経衰弱、立ちくらみやめまい
・決められなくなるのは二つの選択を前にした時
・集中力と確信に欠け、煮え切らない

これまさに「インパチェンス」の人が嫌がるだろう他者の性質だろうね。
だけど、受容できると人間的なレベルが上がるという、ハードル高めな設定。
それが対極のサインの性質である。

天秤座が揺れ動くのは、まさにこの「自己」と「他者」という両極のため。
ただし自分の本体はその中間地点にあるから、どちらかを取るのではなくて、どちらにとってもプラスのものを選び取る力があるならば、先に引用した「建設的な」スクレランサスの人になれるのだろう。
太陽が「フォール(下降)」となる天秤座において、選べない決められない意志の弱さ、のような性質が現れるようにも見えるけれど、7ハウスというところを考えるなら、均衡を破ってまで自己の意志を貫くなんてことが許されない場所なのかもしれない。

公正や正義を象徴する天秤座では土星がエグザルテーション(高揚)する。
反対に「他者」に重きを置き過ぎてもいけない。フラットな場所に天秤を置いて手を離せば、釣り合いは自然と取れてくるものだから。
「自己」と「他者」の2点間で激しく揺れ動くようならば、少し離れてその関係性を見つめてみたらいい。
私にできるのは「自己」の中にあるものを見つめ直して、減らしたり軽くしたりするだけ。重くしない。

「スクレランサス」という植物に目を向けてみると、岩の隙間や川沿いなど過酷な環境でも育つたくましい植物。小さく枝分かれした地上部とは対照的に、タンポポのような一本の根をどっしりと地面に降ろしている。針のような葉と小さな花を咲かせ、多くは虫の手を借りることなく自家受粉によって種をつける。秋に地面に落ちてそのまま芽を出すものもあれば、冬を越してから芽を出すものもあり、一年草または二年草のサイクルで世代交代する。農業などの開発により、絶滅危惧種としてレッドデータリスト入りしている。(wikipediaより抜粋、私訳)

なんというか、控えめで健気な性格なようでいてしたたかさを感じる。
「多くは自家受粉で」というのは、なにやら天秤座の表す「結婚」という制度を純粋に遂行しているようで、それでいて変化に対応しきれずにレッドデータ入り...太陽フォールの弱々しさも感じてしまいます。
根っこは頑丈そうなので強かさもあるのかもしれないけれど、他者から距離を置いて生きるスクレランサスはコンペンゼーションフラワーの状態に陥ります。

天秤座は「自己から最も遠い輪の場所」で「他者(人間関係)に没頭」し、次の風サイン水瓶座で結実させるべく「人類の広大なヴィジョン」を描く理想主義者となる危険性を孕んでいます。

コンペンゼーションフラワー「ロックウォーター」

フラワーレメディと言いながら「花」じゃないやつが紛れ込んでいます。
しかも、バッチ博士のサインでもある天秤座に...
それが矛盾するけど興味深い人間という存在なのかもしれません。

「自己か他者か」その2つで揺れ動いてしまうスクレランサスは、もしかしたら他の植物に生きる場所を譲ってしまう。
だから他者ではなく、自己のエネルギー源ともなってくれる水に目を向ける...
ところで、ロックウォーターのレメディって、水???それとも鉱物(岩)のほうなのかな?岩の隙間から生えてくる習性を考えたら、「岩」なのかもしれない。
なんとも不思議な世界です。

天秤座案件の「対人関係」というものに耐えられなくなったら、関わらない方へ行ってしまうのはわかる気がする...良く言えば平和主義、だけど逃げという選択肢から選んでいった自分の居場所はどんどん狭くなる。

ロックウォーターの頑なな理想主義は、希望と一致していない道徳観念を自分に押し付けているような、とても苦しいもの。本来の軽やかさを失い、体も強張ってきてしまう。

私この状態、身に覚えがあります...体が硬いのは、心の固さから来ていたんだな。

ロックウォーターのレメディは「他人を気にしすぎる」カテゴリで、私の太陽星座獅子座のレメディ「バーベイン」も同じく太陽に関連するものと捉えられます。
天秤座のシンボル♎︎は、エジプトにおいては「日の出」を象徴する文字であったという説。でもその実、太陽は秋分を境に下降していく。「fall」という言葉が「秋」を表すのは、そこから来てたのかも、と納得しつつ。
ホロスコープのハウスはどうして、天体の向きとは逆方向に進んでいくんだろう??
サインの並び方で見てみるなら、天秤座から蠍座という闇に入っていくくらいならば獅子座に戻って行った方が早いような気もしてしまう...
でも、ズルしてMCに到達したところで、土台や基盤であるICが不安定だから崩れ落ちるのが自然の摂理。結局またやり直しなのだ。

あ、いい症状の例を見つけました...

ホメオパシーの薬を選ぶ際、たった「ひとつ」の薬を見つけ出すために、何時間も本に囲まれて過ごし、はっきりとしない症状の場合でも、複数の薬で試してみて、患者の症状をより早い回復へ向かわせることよりも、あくまでも1種類の薬を与えることに意義を見いだす。(『バッチフラワーニューセラピーⅠ 12の軌道』

そうそう、ホロスコープからだって、ひとつの答えなんて見つからないんだ。
何度も読み返すことに意味がないとは言わないけれど、ネイタルだけでなくトランジットもプログレスもいろんな可能性を読んでみること。
でも結局同じ悩みにぶち当たるなら、自分の持っている「高い理想」を疑ってみる。ネイタルに例えるなら「MC」にこだわりすぎないこと。私の場合ここにドラゴンヘッドも太陽もあるから、さらにややこしいことになるんだけど。

この状態を抜け出すには、

その厳しい原則から自分を解放し、自分の要求と正面から向き合って、その都度、状況に応じて判断していく

そうなのだ、今は季節的にも太陽デトリメントだし、できないものはできないの。
「自分の要求と正面から向き合う」ってどうやって?これを書きながらも、理想と違うなぁという葛藤がありつつも、その葛藤をひとつひとつ紐解きながらゆっくりゆっくり進んでいくしかないのだ。

それでも頑なな理想を崩せない場合、ディコンペンゼーションフラワーの段階に進んでいく可能性もあります。

ディコンペンゼーションフラワー「クラブアップル」

失意と絶望のカテゴリなので、火星案件の調整担当。
てっきり乙女座のレメディなのかと思っていたけど、
一つ前のサインのやり残した部分が皺寄せになったとしてもおかしくない。

几帳面できれい好き、と聞いただけでは問題なさそうだけど、「自分で定めた人生の原則と相容れないものは全て避ける」ような度を超した完璧主義の後ろには強迫観念があるんだそうだ。

・全てのことに関して細かく厳密なチェックを入れてしまう
・人に好印象だけを残したいと思っている
・全てのことを秩序立てて完璧に仕上げないとストレスを感じてしまう
・小さなことに捕われてしまい、仕事が細かなところでストップしてしまうことがよくある

ほら、細かいことにこだわるのは乙女座っぽい。他にクラブアップルの症状としては潔癖症な面が強く出てきます。
自分の不完全さが、他者や世界と釣り合いをとるのに相応しくない、と感じてしまうのかもしれません。
もっと、ふてぶてしく生きられたらよいのだ。
一度外に出てしまえばもうやるしかないと開き直れるけれど、その前段階にいると内側で激しく揺れてしまって自分が定まらないような気がしてしまう。


究極に揺らぐ「自己」と「他者」の天秤

太陽のサインが獅子座だからといって、いきなり獅子座になれるかといえばやっぱりできなくて、いろんな試行錯誤をしながらも、ほんとうの自分というものにまだ出会えている気がしない。
それは「他者」を求める天秤座の性質を、アセンダントという「自分自身」の場所に持っているからかもしれません。
それに、大部分は12ハウスだから、むしろ最後に出会うのが「建設的な」自分自身なのかもしれません。

太陽獅子座の方に行くのか、アセンダントの天秤座ぽくあるのか、心の中でいつも揺れているけれど、獅子座の対向サインは水瓶座で天秤座と同じく「風」サイン。私の太陽と月は「火」サインなので、本質と外の世界との狭間でいつも葛藤し拮抗しているような感覚があるのは、不思議でないのかもしれません。
風は火を煽り燃え上がらせてくれるものだけど、風が強すぎても空気がなくても火は消えてしまう。火が強くなりすぎると、酸素の供給量を超えて燃やし尽くしてしまう。

ホロスコープを読めるようになっても、
自分自身のことが一番わかりにくいのは変わらず...
他者がいなければ自分すらわからない状態。
なのに、ぼんやりした理想を他者に投影してしまうから、
本当は何を求めているのだろう、と悩みが尽きない。

天秤座の特質は、人間関係の最中で、その感情の中心がよろよろしているにも関わらず、理想像としての美、調和、均衡を雄弁に語ることではない。
むしろ、見苦しく不完全な部分を(投影するのではなく)受け入れ、人間関係の領域に存在する対立が相互作用する中で、自分自身の行為に責任を取り、一対一の関係へと自分自身を関与させていくことだ。
(『占星術と神々の物語 ホロスコープの中の元型』より)

よろよろしてたら一歩も前に進めない。どろどろの重苦しい部分は自分自身で引き受けつつ、まずは理想より現実に踏み込んでいく。

獅子座の方向に逆戻りするのではなく次の蠍座に飛び込むことが、遠回りだけど着実な方向。h

というわけで次回は、蠍座の軌道へ。


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