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12の軌道は「私が私に還る道」

『バッチフラワーニューセラピーⅠ 12の軌道』は、著者ディートマー・クレーマー氏が自然療法やホメオパシーに置いて長年の臨床経験から、バッチフラワーレメディの体系について知見をまとめたもの。

「12の軌道」とは、ここまでみてきた「12ヒーラーズ」を基点とした3つのレメディが描く関係性であり「軌道」です。
惑星が通るのも「軌道」だからと言うので、本を読む前からワクワクする言葉だなぁと感じていました。
12サインに当てはめて読めば読むほどジワジワきます。

はまり込みすぎる(あ、獅子座/バーベイン出てきた)前に、基本的な考え方をおさらい。

ディートマー・クレーマー氏は38のレメディを「アウターフラワー」と「インナーフラワー」に大別し、さらに「12ヒーラーズ」が導く形でインナーフラワーを「12の軌道」として体型立てています。
このnoteではこの「12の軌道」に焦点をあてているのでこの中の「インナーフラワー」の紹介が中心になりますが、そのサポートには「アウターフラワー」も欠かせないんだなぁと、学びを進めていくごとに感じます。まぁまだたかだか1週間ですが!

言葉の通り「インナーフラワー」とは柔らかく繊細な部分であるから、「アウターフラワー」で防御を固め治癒しつつクエストしていくのがいいのかもしれません。
なんだかRPGをやっているみたいな雰囲気になってきますが、そんな風に楽しみつつ。
というわけでまた少し回り道しますが、アウターフラワーから見ていきます。

え、まどろっこしい?そういう方には「インパチェンス」です(笑)私にも必要。


アウターフラワー

外側からの影響やそれに対する反応として生じるネガティブな状態は、心の表面にあってより深くを見つめるための妨げとなるもの。この表層の問題(となる心の状態)を取り除くのが「アウターフラワー」で、ディートマー氏は次の5つをあげています。
カッコ内は、私なりにまとめた言葉です。

スターオブベツレヘム(精神的、身体的ショック・トラウマ)
エルム(過度のプレッシャー・パニック)
ウォルナット(変化に抗う・適応が難しい)
ゴース(現状への絶望・出口が見えない)
アスペン(漠とした不安と恐れ)


「5」という数字を見ると、バッチ実践者なら必ず思い浮かぶであろう、緊急時に使用する「レスキューレメディ」も5種類からなっています。
てっきりこのアウターフラワーたちなのかな、とうっすら推測してみたけどそんな単純ではなかった。むしろ「スターオブベツレヘム」しか入ってない。
けどこの「スターオブベツレヘム」万能な感じがするけれど、バッチ博士が最初に選んだという「12ヒーラーズ」には入っていないんだなぁ。
みんな多かれ少なかれ心の傷はあって転んで怪我もして、それでも治癒することでより強くなっていくもので、トラウマになるような傷をみんなが負う必要なんかない。

同じくアウターフラワーが全ての人に必要というのでもないのだけれど、ちょっとした傷を放置したことが思わぬ最悪の状況を招くこともある。

大したことないと隠すのは「アグリモニー」的な症状だったり、プライドが高くて強がるのは「バーベイン」だったりするけれど、弱った炎を消されまいと心の内をひた隠しにしようと、さらにガードが固くなるのだ。
そうなるともう本音なんて1ミリたりとも外に出せない。
「なんとなく」としか感じられないし、言えないのだ。
それでもって、ネガティブの限りを想像しこんな症状もあんな状態も全部私じゃないか、と思うようになってしまうのです。
そうだったね、いつかの私。

こういうときにはきっと、この「アウターフラワー」たちがいいのかもしれません。

ベーシックフラワー

ラーチ(自己信頼の欠如・強い劣等感)

名前の通り、誰もが必要とする「自己信頼」という基本的な感情に関わるものです。
そしてネガティブな心の状態の多くが、自分に対する信頼の欠如が原因で生じている、とディートマー氏は言います。

・どのグループにも含まれないかわりにどのエッセンスとも組み合わせが可能
・心の基盤を培うエッセンス

のちに出てくるインナーフラワーを補助するエッセンスとして、自己信頼を高めることで効果を引き出してくれるようです。


どんなネガティブな感情であっても、たとえそれが病気であっても、本人が今必要としているから現れているもの。
そこからどんな学びを得て、自己の成長に繋げるか?
たとえ一時的にどん底まで落ち込もうとプラスに転じようと、心の動きというのはプレッシャーやストレスに感じることがある。
成長のプロセスを歩むためには「自己信頼」が必要なのです。


その上で感情という取扱注意なものを見るときは客観性が非常に重要なのだ。
共感も時には仇になる。少し離れて見れるかどうか。


ホロスコープと12の軌道

感情に溺れないで現状を正しく把握することが大切。
それにはホロスコープという魂の航海図を俯瞰することも有効です。

感情が苦手分野で感情の海で溺れ切っていた私が言うのも説得力ないのですが、
だからこそ学ぶことができるとも言えます。
泳ぐのが苦手というのと感情処理が苦手なのは同じ意識レベルなんだろうか?

溺れたくないならば飛び込まなきゃいいんだろうけど、
なぜか私の金星のサビアンシンボルは「水泳競争」なのです。
学ぶ必要があるということでしょうか。
溺れないような安全なプール(境界線)を作る、というのでは、
乙女座のレメディ「セントーリー」に通じるものがあります。
乙女座の反対側が大海原である魚座というのも、象徴的な関連ですね。
魚座がキャパオーバーになるとまさに溺れている(パニック)状態です。
うんうん、やっぱりこうやって分類していくとわかりやすい。

こういうときには獅子座水星がやる気を出し、乙女座金星が役に立ってるとも言える!
金星がワクワクし出すと、アセンダント「全ての知識に橋をかける人類」が発動。
そもそも感情ってどういう分類になるの?と気になり出す。

そうしたら、感情という言葉の表現はさまざまだけど「基本的な感情」という考え方があって、強弱や複合によるバリエーションに整理することができるという考え方を発見。
しかも「花の形」で表されている!


これを参考に、「12の軌道」レメディと星の相関図をまとめてみましたよ。
外側には強引にも、アウターフラワーとベーシックフラワーも配置してみたけれど、意外としっくりきてるかもしれません。

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円の中央、花の芯の部分がホロスコープの12サインです。水平線の左下の牡羊座♈︎から、ホロスコープのハウスの順番と同様に配置しています。
花びらの中心側が「コミュニケーションフラワー」
花びらの真ん中は「コンペンゼーションフラワー」
外側は「ディコンペンゼーションフラワー」。
さらに外周は、アウターフラワーとベーシックフラワーです。

「12ヒーラーズ」は「コミュニケーションフラワー」

さてこれからようやく「インナーフラワー」が描く「12の軌道」に触れていきます。
インナーフラワーは図でいう花びらの部分で、12枚の花びらがそれぞれ「コミュニケーションフラワー」「コンペンゼーションフラワー」「ディコンペンゼーションフラワー」の3つの部分からなっています。
お気づきかと思いますが、これまで見てきた「12ヒーラーズ」が「コミュニケーションフラワー」にあたります。

コミュニケーションフラワー
・最も根源的なキャラクター
・周囲とのコミュニケーションでの反応を表す

占星術のサインでいうところの、一般的な性質を考えてみるとわかりやすいかもしれません。
牡羊座は一番が好き、だけど焦りすぎないように「インパチェンス」。
天秤座はバランスを取ろうとする、だけど揺れすぎて何も決められない優柔不断なとこ炉があって(スクレランサス)、牡牛座はのんびりマイペースに見えるけど、内心では諦めてるところもある(ゲンチアナ)。
みんなにプラスの面とマイナスの面があることを理解しつつも、本人や周囲がその反応に居心地の悪さや違和感を感じるのであれば、マイナス面を疑ってみる。

ディートマー氏は「ネガティブな感情はハイヤーセルフとの繋がりを失っている」と、いきなりハイヤーセルフという言葉が出てきてしまうのでびっくりしますが、先ほど出てきたベーシックフラワーの「ラーチ」が取り戻す手助けをしてくれる。
占星術で言ったら天体との繋がりであり、自己信頼という「太陽」つまりは魂や生命力そのものの力が弱まっていたら、ネガティブな方に傾いてしまうのだ。

「そういう性格」って決めつけてしまうのも悲しいし傲慢ですね。
バッチフラワーレメディの指標やホロスコープを通じて、ポジティブな在り方を学ぶことも助けになると思います。

ネガティブな面を受け入れられないでいると、自分を否定することになります。

コンペンゼーションフラワー
・コミュニケーションフラワーのネガティブな状況から学びを得られなかった際の補償としての状態、代償行為

「コンペンゼーション」とは補償や代償という意味。
今の自分のままじゃダメだと感じて、さらに本来の自分とは違う方向性で補おうとしてしまうと、もっと苦しい状態に陥る。

ディコンペンゼーションフラワー
・もはや補償できないネガティブな感情
・差し迫った問題
・治癒を阻害するような強いネガティブな心の状態

「ディコンペンゼーション」とは精神病理学的には最終段階というような意味。

その状態に一度陥ってしまった人は、自分の力で二度とはい上がることができない暗い洞穴に、入り込んでしまったように感じられるでしょう。


今でこそ俯瞰して見れるその状態。
当時は説明もつかなかったけれど、太陽サインのディコンペンゼーションフラワーの症状をよく読んでみるとそのまま代弁されていました。
あの時自分でレメディもホロスコープも理解できていたらなぁと思うのですが、それはほんの少しの自己信頼もできていなかったから難しかったでしょう。
今こうして知ったことで過去の自分ごと許せるなら、あの時起きたこともあの時レメディに出会ったことも今の自分のためだった、と言えるのかもしれません。

とて、「的確な」ディコンペンゼーションフラワーが選ばれたからといってレメディをとってすぐに解消するものでもないということ、ホロスコープから導き出されたからってそれが絶対でもないこともしっかりと頭に入れつつ、それでも混乱状態から一筋でも光が見えるような導きができるのが12の軌道なのではないかと思います。

1つの軌道が3つのレメディから成り立っていることは、
人間そのもの、そして健康は、心・身体・精神の三位一体から成っていると考えればコンステレーションが感じ取れます。
占星術の4つのエレメントは「火=生命力(精神)」「地=感覚(身体)」「風=思考」「水=感情(心)」を表し、「思考」とは目に見えない三位一体を知覚し言葉で表すことです。「コミュニケーションフラワー」という言葉が使われているのもきっと偶然でなく、その自分を使って世界と関わることが人間の生き方なのです。

ホロスコープとの関連で言えば、天体のあるサインの性質が強く現れるので、例えば火サイン(牡羊座・獅子座・射手座)に太陽を持つ人は自らの精神性を強く表現しようとし、「インパチェンス」のように急ぎすぎたり「バーベイン」のように周りにもその情熱を押し付けようとしたり「アグリモニー」のように不安を押し隠して明るく振る舞おうとしたりします。
その状態ではどうにも立ち行かない、生命力が保てないとなると、コンペンゼーションフラワーの状態でカバーしようとし、限界に近づくとディコンペンゼーションフラワーの状態が現れます。
この軌道を反対に辿っていけば、現状のズレに気づき本来の在り方を思い出していく手がかりが見つかるのです。

ネイタルホロスコープで天体がないからと言ってそのサインに該当するレメディの性質が出ないわけではなく、例えば自分本来の在り方や役割からズレていたり、環境や周囲からその役割を押し付けられていたり、逆にそこに固執しすぎて視野が狭く成っていることなどから、必要なレメディが決まっていきます。
その人に必要なレメディから、ホロスコープやネイタル・トランジット、あるいは関係する他者のホロスコープなどを読み解き見直してみると、さまざまな発見があるかもしれません。
本来の自分を思い出して前に進むことを、フラワーレメディとホロスコープが織りなす「12の軌道」は助けます。
不調はまた、自分の視野やキャパシティを広げる成長の機会と捉えることもできるかもしれません。

さて、地図、というよりコンパスができた感じかなぁ。
これを個人の地図(ホロスコープ)と照らし合わせながら、どう進んで行こうか?
7つの指標を元にして、全ステージクリアを目指してもいいし、サインとハウスの関係から、各人生のステージにあったレメディを選んでいくこともできそうだ。

おっと、星読みと12の軌道を照らし合わせることがテーマだからあんまり飛躍しすぎないように。
5,000字を超えてしまったので今日はレメディおさらいはお休みします...


ということで、次回からやっと「12の軌道」の進み方を読んでいきます。


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