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12ヒーラーズと12サイン

今の感情に合ったものを選ぶのがバッチフラワーレメディの鉄則で、感情への作用というのは玉ねぎの皮を剥くように穏やかなものであるともいう。
でも、玉ねぎ剥いたら涙出るじゃん...という屁理屈は置いといて、あれこれ試しても38種類のネガティブ感情が弱まったかと思えばまた出てくるんじゃないか?それを想像しただけで気が遠くなりそうだった私。
その状態がざっくり「内心の不確かさ」というカテゴリにあてはめられたとしても、その中にある6種類からどうやって選べばいいのか?
今なら「ワイルドオート」一択で済ませてしまおうという強引な手段も取れるけど、じゃぁその後どうしたら??
という無限ループの迷宮入り間違いなしです。

そうかといってセラピストさんにこうだよと言ってもらっても、今度は天邪鬼な「ウォーターバイオレット」っぽい性質が出てくる。これが「淋しさ」のカテゴリに入るって言われるのもうーんと考え込んでしまうところで。

今でこそ、「12の軌道」の考え方を通じてこの2つの共通点を見出せることが安心に繋がりますが、知らなかったら本当にカオスです。
そして「ワイルドオート」やその他必要だと思ったレメディを飲んでいることでも少しずつ軌道修正がされているのかもしれません。

それを選べたのも、星読みという経験があったから。

星読みを始めると、全てを星の定規にあてはめて推察したくなるというのは、某星読みの方もおっしゃっていて、わかるわかるってなったのですが、
そもそもが関連して生み出されたものに違いないバッチフラワーレメディ、最終的には38種になるわけですが、「12ヒーラーズ」という最初の12種を通じて俯瞰していくことで、その体系を理解することに繋がるのは間違いないというか。

迷宮入りした心から「本来のわたし」に還るための、アリアドネの糸のような。
選ぶのも進むのも自分自身だけれど、そこに示された道を信じてみなければ始まらない。

「12ヒーラーズ」「12の軌道」で個々の星に合ったレメディを選び使用することは、「触媒」作用があるといいます。
あくまでも”効果”が出るのはその時の状態で選んだレメディなのだけど、その下に隠れていた本心やもっと深い無意識にまで穏やかに確実に働きかける力がプラスされるのではないかと思います。


十二の治療者


と、前置きが長くなりましたが、前回の終わりで書いたように『バッチ・フラワーレメディの占星学』から、星と心とレメディの関係を読み解いていきます。

この本に書かれていたのは、レメディは病の予防手段として心に働きかけるものであるということ。
それを助けるのが根本にある「十二の治療者」の役割であり、ホロスコープを通じて個々に合ったレメディを処方することは決して的外れにはなり得ません。
バッチ博士が指標として重視したのは「患者のパーソナリティー、性格、気持ち」だったと言いますが、本質の「パーソナリティー」はしばしば表面の症状などによって隠れてしまうことがあるでしょう。
病気になってしまうくらいの状況にいるとしたら、本人でさえ自分のパーソナリティーを理解することは難しいと思います。

そこで、ホロスコープとレメディの「12ヒーラーズ」との対応から、各個人に必要なパーソナルレメディ的なものを選んでいくという視点を取り入れてみては、という提案です。

「12ヒーラーズ(十二の治療者)」と心の状態と12サイン(黄道十二宮)
インパチェンス  短気   ♈牡羊座(白羊宮 活動・火
ゲンチアナ  疑い、落胆   ♉牡牛座(金牛宮) 固定・地
セラトー   自信喪失  ♊双子座(双児宮) 柔軟・風
クレマチス  冷淡、飽き   ♋蟹座(巨蟹宮)  活動・水
バーベイン  熱しすぎ   ♌獅子座(獅子宮) 固定・火
セントーリー  弱さ  ♍乙女座(処女宮) 柔軟・地
スクレランサス  優柔不断   ♎天秤座(天秤宮) 活動・風
チコリー 心配性  ♏蠍座(天蠍宮)  固定宮・水
アグリモニー  心の責め、悩み  ♐射手座(人馬宮) 柔軟・火
ミムラス   不安  ♑山羊座(磨羯宮) 活動・地
ウォーターバイオレット  慢心、孤高  ♒水瓶座(宝瓶宮) 固定・風
ロックローズ   恐怖  ♓魚座(双魚宮)  柔軟・水


「心の状態」だけ見たら、ネガティブな状態とはいえ、「熱しすぎ」という太陽のサイン獅子座の要素が足りないくらいな私ですが、逆を言えばレメディを使って本来の状態に戻っていくことだってできるんじゃないか?
と、期待するのは違うよーって声が聞こえてきそうですが、忘れてしまった本来の在り方を自分の意志で取り戻すのは難しいし、まずはとにかくネガティブを無くしてフラットな状態に。

そう、ちょうど心のデトックスのカウンセリングを始めたところ。
ここでもまず心をゼロに戻すことを提案してもらった。
揺れまくっていた心を穏やかにすることから。


「メンテナンス・レメディ」の選び方

さて、ホロスコープからレメディを選ぶ方法について。
著者ピーターが提案しているのは下記の7ポイントです。

「メンテナンスレメディ」の7つの指標
1.アセンダントのサイン
2.月サイン
3.太陽サイン
4.水星サイン
5.土星サイン
6.チャートルーラーのあるサイン
7.1ハウスに天体があり、かつそのサインがアセンダントと異なる場合のサイン

重複する箇所は1つのレメディに集約されます。
人により偏ったり、全部バラバラの人がいたら珍しいかも...
私の場合は5つになりました。重なってるようで意外と多い。
なぜかまだ獅子座に遠慮があったので、弱さの目立つ月、アセンダント、チャートルーラーのあるサインのレメディだけ先に使ってみたのですが、数日してやっぱり獅子座のバーベインを取り入れることに。ついでに7番目に該当するレメディも。

と、そのまま書けば良いのになぜかどの種類か濁そうとする私...
公表します!エイ!!

1.アセンダント@天秤座
2.月@射手座
3.太陽@獅子座
4.水星@獅子座
5.土星@天秤座
6.チャートルーラー金星@乙女座
7.1ハウス天王星@蠍座

で、レメディは「スクレランサス」「アグリモニー」「バーベイン」「セントーリー」「チコリー」の5つになります。


<7つ>という基準は古典占星術で扱う天体7つと共通していますが、そのまま当てはめるわけではなく、アセンダントが入ってくるところがポイントかもしれません。
生まれた時間がわからないとわからないわけですが、その人の「表層」に出ている状態というのはアセンダントの表すところとも一致します。
カウンセリングを進めていくうち表層とは違うものが現れてくる場合もあるけれど、まずは表面に現れている感情を、というバッチ式セラピーの基本的な概念とも合っています。
私もリーディングの時に今一度考えるポイントだなぁ。
ホロスコープの太陽をすぐに理解するのが難しいように、アセンダントという個人のホロスコープで「起点」とされる部分をとっかかりにするのは、単純だけど客観的かつ重要な見方です。


バッチ博士はまた、「人間の中心的病」という考えを『汝自身を癒せ』の中でも語っているようです。この中心的病の数も<7つ>。これらを天体にあてはめて確認することも納得材料になるかもしれません。
さらに、現在一般的な場ッチフラワーレメディのカテゴリも7つ。これに当てはめてくともう少し理解できそう。以下の一覧、天体とカテゴリとの関連は私見ですので悪しからず。

人間の中心的病と天体の病/支配するサインとレメディのカテゴリ
・高慢  太陽/獅子座 【他人を気にしすぎ】
・残酷  火星/牡羊座・蠍座 【現実への無関心】
・嫌悪  金星/牡牛座・天秤座 【内心の不確かさ】
・自己愛 月/蟹座 【孤独と淋しさ】
・無知  水星/双子座・乙女座 【影響されやすい】
・不安定 土星/山羊座・水瓶座 【不安と恐れ】
・貪欲  木星/射手座・魚座 【失意と絶望】

これを私のホロスコープで見ていくと、メンテナンスレメディに入ってこないのは「蟹座火星」の「クレマチス」のみ。反対に、天体になくてメンテナンスレメディの指標に出てくるのは「1ハウス蠍座の天王星」で「チコリー」。
ハウスの支配星の考えで言えば、1ハウスは火星だから、これが差し替えられることも理に適っているのかもしれません。
となると、チャートルーラー金星は弱いんだよね〜、一歩踏み出す前にバランスを取ろうとする。その金星が乙女座となると、完璧主義が行き過ぎてスタートできない、なるほど。。。
さらに私の場合、1ハウスの大部分は火星が支配するサインの一つ「蠍座」に該当しますが、これは8ハウス的な方の火星の働きで物事を(始める前に)変容させてしまう。
吉凶的な判断は古典占星術の方法なので参考にしつつも、多少のことには目を瞑ってエイッて始めないと、一歩も前に進めないのだ。


また、レメディを万能薬と考えるのではなく、あくまで治癒は本人の内で起こるものであることを忘れてはいけません。

真の治癒が起きてくる自然なプロセスを助ける
-『バッチ・フラワーレメディの占星学』より

そういうものです。
それでも「メンテナンス・レメディー」というホロスコープの旅のお守りを持っているという安心感たるや...今の私には必要なことだったんだなぁと、じわじわと実感中。

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1/19にはドラコニックがサインを移動します。
学びと探求の双子座-射手座ラインから、
体験と変容の牡牛座-蠍座ラインへ。
牡牛座には現在、天王星が滞在しています。

そうなると牡牛座に「キロン」を持つ私は「ゲンチアナ」のレメディも気になるな...というのは、また別の話。


毎回1つのレメディを紹介(というには薄っぺらいけど)する流れにいつの間にかなってるので、今日は「セントーリー」。私のアセンダント天秤座の支配星の金星...がある乙女座のレメディです。
太陽獅子座なので本当は隠したいし反抗したい部分。グサグサ来ます...

【セントーリー】
・自分の意志が、はっきりと表現されることはない
・新しい人間関係において、周囲との距離の取り方がわからず、つい深入りしてしまう
・自立するのに、ずいぶん時間がかかった
・相手の要求に十分応えることができるかどうか不安だ(その場合、相手は要求を全く口に出していないことが多い)
・何かしたくても、それを言葉で伝えることさえ難しいと感じてしまう
・自分を押し通さなければならない時に恐れを感じる
『バッチフラワーニューセラピーⅠ 12の軌道』より


乙女座は奉仕や貢献というテーマを持ちますが、行き過ぎて他者との境界線が曖昧になってくると、マイナスの犠牲的な在り方に傾いてしまいます。

自分のエネルギーが整っている時だからこそ、フラットな関係性で他者に貢献できる。11ハウスという水瓶座的なハウスにある金星を持つ私には、思い当たる節が満載です。

セントーリーは「言葉の真の意味において、固有の人生を生きることを助けてくれる」といいます。レメディの力も借りながら、本来の自分のエネルギーと意志を取り戻していけたら。


次回は、『バッチフラワーニューセラピーⅠ 12の軌道』における基本的な考え方について読んでいきます。



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