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2024年6月は伏線回収の旅〜その①地震と年縞博物館

出発当日、いつもより早めに朝ごはんを食べていたら、
緊急地震速報のアラートが鳴り響く。
わーこれはまたもしかして?と思ったら能登地方。
余震的なものなら大丈夫であろうとタカをくくり、
予定通りに駅へ行くけれども、20分遅れのアナウンス。
高校生の姪っ子と同じ電車で乗り換え駅まで行く予定だったので、一緒に待つ。
旅はいつものようにひとりだけど、連れがいてくれると心強いものだなぁと、朝からしみじみ。

姪っ子は私と同じ高校に通ってて、朝の通学風景を二十数年ぶりに追体験して、これまた不思議な気分。
改札前で別れて、待っててくれた乗り継ぎの電車に乗り込む。
が、途中の駅までしか行かないらしい。
「あー車で行けばよかったのかな?」とかいろいろ頭をよぎるけど、落ち着け落ち着け、何のために瞑想のコースに行ってきたのだ…
心を落ち着けると、目的地までの線路点検異常なし、という無線連絡が聞こえてきたので、きっと何とかなるんだろうと思う。
結局は途中の駅から代行バスが出て、目的地だった次の乗り継ぎ予定の駅へ到着。
ここからまた待ち時間が長かったり焦ったり。
でも気持ちの上下に合わせて時間も伸び縮みするような、不思議な感覚である。
ピンチの時こそ修行のチャンス…

途中の富山駅でランチを調達しようと思うも選択肢が少なく…
せめてイラストがかわいいお弁当箱で気持ちを上向きに。


当初の予定よりも2時間近く遅れて敦賀駅に到着。
北陸新幹線ができてなかったら同じくらいかもっとかかっていたと思えば、プラマイゼロかもね(何が?)。

私の地元駅は新幹線が停まるけれど在来線は至極不便というか単線しか乗り継げない。
ゆえに駅の建物も至ってシンプルで、まぁ楽と言えば楽。
だから巨大な駅に行くと迷う笑
敦賀駅は元々いろんな在来線が乗り入れているわりと大きめの駅だったようで、元々の駅から見る新幹線駅は異様なくらいに大きくて真新しくて、「付け足し」感が強かった…
今のところ新幹線は終着駅なわけだけど、もう付け足さなくていいんじゃないだろうか。
というか、私の利用するローカル線沿線から金沢まで、以前なら直通で行けたのに、今はそれが廃止されて新幹線含めて乗り換えがもう2回多くなり、至極不便になってしまった。
切符も一回では買えず、前日に20分くらいかけてやっとそれが判明し、結局途中の駅まで買うという不毛なやりとりをしてた。

新しく開業するところはなんだか盛り上がっているけどさ、反対に古い新幹線(もはや「新」じゃないw)でここまで落ちているのは、近所の駅含む新潟までのラインなのではないだろうかと疑っている。
政治的な圧力で無理矢理通したらしいけど、それと町の本質が見合ってなかったのではなかろうか。
地元のことながら、一体どうするのでしょうか。

さてさて。
今回の旅はレンタカーで回ることにしていて、
予約の時間に遅れることも、途中の駅で連絡済み。
それにしても初レンタカーの旅に緊張。
ここでも一呼吸おいて、安全運転でスタートを。
せっかくだから土地の神社に参拝をしようと決めていたのだけど、むしろ旅を見守っていただけるようにお願いさせていただいた。

氣比神宮

横の門から入って来てしまったので、いったん表参道方面へ回ろう…と、先に参道脇の猿田彦さんにお参り。
一回鳥居を出て仕切り直ししようかと思ったのだけど、ふと、そういえば晴明神社も歩いて行けないかなと。
調べてみると歩いて12分。
慣れない車と土地だから、このほうが安全だ、と、先にそちらへ行くことに。

敦賀の晴明神社

ここの存在を知ったのはつい1週間前。
東京行きの新幹線にあった福井特集の冊子に載ってたのだ。
どうやら今やってる大河ドラマとも関係があるらしく、なんかうまくのせられてるみたいだなーと思いながらも気になっていた。

いやいや、この旅自体がそうだった。
3月の旅の帰り道、新幹線の冊子にのってた場所が気になって、そのほかいくつか行きたい場所が重なって、決めたのだ。
旅に出るスパンが短いことにも戸惑いつつ、ダメなら直前キャンセルすればいいや、と、宿やらレンタカーやら手配してた。

そして、旅の2週間前のこと、前述した東京行きが急遽決まる。
それとこれとは別だろうと思う一方で、行きたいところに行ってばっかりでいいのかなーという罪悪感も湧いてくる。
いやいやそういうのいらないし手放したい。
だからこその瞑想会@東京の参加を決めたのだ。
とにかくその、行きの新幹線で知ったのが、
福井の晴明神社と「暦会館」の存在。

でね、まだ迷ってたのだ。
暦会館に行こうかどうしようかと。
だけど、晴明神社の番付のおばあちゃんが丁寧に対応してくれて、チラシまでくれるので、これは行かないとバチが当たるなとw
明日の朝、早く出発すればなんとかなるだろう。

さてさて今日もメインの目的地に間に合うよう先を急げ。

氣比神宮は大鳥居から仕切り直し
ちょっといろいろ行きたいところがあるんですけど、
必要なところにちゃんと導かれますように。

市街地の運転は苦手…幸いというか目的地は外れのほうだからこその車移動なんだけど、まったく未知の土地というのは市街地でなくても不安になるものです。
きれいな景色に出逢えたらそんな不安は吹き飛ぶけれど、運転中は写真が撮れないというジレンマ…
欲張らず煩悩を捨てる。地球は修行だらけ。

で、閉館1時間前を切って、ようやく目的地の年縞博物館へ。

やっぱり、建築が素敵だ!

初めに解説映像を見せてもらうのだけど、早く展示が見たくてソワソワ。
でも見たほうが楽しめます。

7万年が45メートルに!

さぁあとは時間内にどこまで見れるかなーと思っていたら、解説員のおじさんが解説をしてくれて、もう少しゆっくり見たいのにどんどん進んでいく…
でもすごいのが、解説が終わったらぴったり5時だったこと。
大事なところをだいぶかいつまんで教えてくれたんだろうな。ありがたい。

外に見える湖のもう一つ向こうが水月湖。

シマシマだけじゃなくて、外の風景も見ながら、
水月湖の年縞の成り立ちを学ぶ。
手前の湖が砂防ダム的な働きをしてることや、地盤自体が沈下し続けてることで、水月湖の底は深いまま、きれいな年縞がつくられ続けているということです。

それにしても、今朝方地震があったばかりで、今さっき通ってきた道路のあたりがちょうど断層だよと言われたものだから、リアルみが増します。
地球は生きているんだなぁ。

残念ながらカフェもクローズ…

地層や年縞からどうやって時代を調べるのかとか、
なんで水月湖が精確な目盛りになり得るのかとか、
自分には絶対に考えることができないことばかりで、
ひたすらすごいなーと思う。
地球そのものの歴史、それを知る手がかりがずっと残り続ける植物の花粉だとか、そういうのを調べる技術自体がどんどん進化していって、今までの学説なんかも覆されてくところとか。

落ち着きなく旅に出かけたり、なんでこんなにわくわくするんだろうって思ったら、プログレスの月が9ハウスに抜けていた。
わたし自身も古くなった概念を捨ててあたらしい意識を持ちたい、そういう想いが現れているのだ。

若狭湾。もっときれいな景色もあったけど車を止められず。。。

太陽不動宮だからか、古いもの普遍なものに価値を見出す傾向がありつつも、自分でそれを保持したり守り続けていくことはどうも性分ではなさそうで、それは火星が活動宮、月・金星が柔軟宮というのもあるだろうか。
目新しいものに関心を持つ一方で、そのエッセンスを古いもの変わり映えしないものに適用させられないかとつい考えてしまう。
けれど何かを変えるってほんとうはすごくエネルギーが必要なことであり、うまく行かないとガッカリすることは自分自身のエネルギーを大きく削いでしまうことだったのかもしれない。
八方塞がりになって、自分の意識や考えを変えなければどうにもならないと気づいた時にはすっかり枯渇していて、エネルギーを回復することが最優先だった。

でも動き出すとまた自動的に古い思考が働き出す…
それもう、本当にいらないんだろうな。
何か外側の状況を変えようとするのでなく、
そう思う自分の感情や思考を分析してみる。
自分を整えてから行動する…
そうできてたのは何%くらいだろうか?
そんな視点から旅をふりかえってみてもおもしろい。

全室オーシャンビューのホテルからの景色。
夕陽にまにあった!

海が見えるところがいいなぁと、ちょっと遠いけれど予約したホテル。
名前もかわいいしいいじゃないのと、あんまり細かいことは気にせずに決めた。
直感で行動してうまく行ったいい例。
というか、期待しすぎたり比較しすぎたり、そういうものに時間やエネルギーを使ってしまうことにすぐ疲れてしまう。
疲れない方法を優先したり、時間やお金やエネルギーをかけるべきところとそうでないところとに、もっとシビアになっていい。
その分、安心して思いっきり楽しむことに心を向けて行けたらいい。

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