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【マジパン細工に使えるおすすめ道具紹介】

内容について

今回はマジパン細工を作る際に使える、おすすめアイテムをご紹介致します。

お馴染みのマジパンスティックからその他私が愛用しているものまで、簡単な使い方も交えてご説明していきます。

道具を上手く活用することで、作業性が良くなりマジパン細工の表現の幅も広がります。

道具紹介①

〇マジパンスティック

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マジパンスティックは、その形状を活かしてマジパンに跡を付けたり、マジパンの粗を処理したり、様々な場面で活躍します。マジパン細工をする際には欠かせない道具です!

上写真の白いスティックはマジパン細工をされている方でお持ちの方も多いかと思います。

私自身も専門学校に入学して配布されたのがこちらのタイプで、社会人になってからもずっと使用しております。

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▲スティックをマジパンに押し付けるとこのように跡が付きます。

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▲マジパンのふちに出来た粗(割れ)等をスティックでなぞり消すことで見栄えが良く丁寧な印象になります。

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現在私がメインで使用しているマジパンスティックはこちらです。白いスティックよりも一回り小さい仕様になっているため、より細かい表現が可能になります。

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私は2017年にジャパンケーキショーの企業ブースに出展されていた「ウィッチクラフト」さん(主にシュガークラフトのアイテムを取り扱っています)で購入致しました。

PME ARTS&crafts のモデリングツールというもので17本入り、値段が当時¥5,500程だったと思います。Amazonや楽天で¥1,500程の類似品も販売されています。こちらは購入したことが無いのでクオリティは保証出来ませんが、値段だけ見るとかなりお買い得です!

コンテスト作品など細かい作業を目的とする場合にとてもおすすめです。


〇細工用カッター

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こちらもマジパンスティック同様、使用頻度の高いアイテムです。

「デザインナイフ」という商品名でダイソー(100円均一)や文具店などで購入出来ます。

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普通のカッターと比べて刃先が鋭いのが特徴で、主に小さなマジパンをカットしたり跡を付けたり細かい作業に適しています。


〇定規

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マジパンをひも状に伸ばす際、ある程度手で伸ばしたあと定規を水平にあてながら転がすことで均等な太さにすることが出来ます。定規は透明なものを使用すると、マジパンの状態を確認しながら伸ばすことが出来るのでおすすめです。

同じサイズのパーツを作る際等にも感覚ではなく定規を使って正確に分割することで、丁寧な印象の作品に近づきます。


〇ローリングピン(めん棒)

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マジパンを平らに伸ばしたり、カーブを付けてパーツを乾かしたいときなどにローリングピンやめん棒を活用します。

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小さなパーツを作る際はめん棒より小回りの利くローリングピンがおすすめです。こちらもAmazon等ネットで購入できます。


〇ダスター(布巾)

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作業台や手を拭く際に使用します。

よくあるパイルなどの毛が突出したタオルはほこりが絡まりやすく、マジパンに付着してしまうことが多々あります。

私はドビー織りの布巾を、粘着シートでコロコロしてから濡らし固く絞って使用しています。100%ほこりを防ぐことは出来ませんが、パイルのダスターを使用していた頃より気にならなくなりました。

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タオルよりも薄い生地なので扱いやすく、細工をする際には好んで使用しています。


道具紹介②(あるととっても便利編)

〇細筆(面相筆)

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接着の際に水を塗ったり、小さなパーツを移動させたりする際に活躍します。

最近では100円均一で見つけたネイルアート用の筆がお気に入りです。

面相筆に比べ毛量が少なく持ち手が細く短いため小回りが利きます。より細かい作業をする際はカットして毛量を調整することもあります。


〇業務用ラップ

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マジパンを薄く伸ばしたいときなどに使用します。

ある程度の厚みがあり亀裂からピリピリ切れてしまいやすい家庭用ラップに比べ、薄く伸びの良い業務用ラップがおすすめです。

ここで業務用ラップを使用した「薄いシート」の作り方をご紹介致します。

1.固く絞ったダスターで作業台をサッと湿らせ、ラップをしわ無く貼り付けます。

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2.そこにマジパンを置き上からさらにラップを被せます。

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3.被せたラップを指で馴染ませマジパンと密着させます。

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4. ローリングピンやめん棒を使って伸ばします。

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5.伸ばしていくうちに上のラップにシワがよってきます。その都度ラップを浮かせて張り直し、常にシワのない状態で伸ばしていきます。

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ここまで薄く伸ばす事が可能です!

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ラップから剥がす際は表面にごく少量の粉糖を薄くまぶし、ひっくり返して筆先等を使い優しく少しずつ端から剥がしていきます。

また薄く伸ばしたマジパンはちぎれやすいので、直に手で持たずラップの上に乗せた状態で移動させることをおすすめします。


〇木の板

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マジパンをひも状に細長く伸ばす際に、定規とセットで使用すると作業性がぐんと良くなります。

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こちらはダイソー(100円均一)で購入した桐の板です。

凹凸があるものや繊維が飛び出しているもの、ニスなどで加工しているものは避け、表面が平らですべすべした木の板をご用意ください。

ステンレスの作業台やテーブルよりもマジパンがくっ付きづらいためスムーズにひも状に成形することが出来ておすすめです。


〇ローリングカッター

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曲線にカットする際に便利です。

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抜き型やセルクルを使用して曲線にカットしようとすると、台のちょっとした凹みや歪みで部分的に下まで到達せず上手くカットできない場合があります。ローリングカッターを使用すると下までしっかり刃が入るので切り損じ無く綺麗にカットすることが可能です。


○ガス抜きめん棒

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本来パンを焼く前のガス抜きの作業に使用する道具です。
全体が規則的にデコボコしているため、これでマジパンを伸ばすとウエハースのような模様が付きます。

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簡単に可愛いく加工できるので、ちょっとした作品のプレート等におすすめです。


まとめ

様々な道具を使用する利点として、

1.技術をカバーできる

初心者の方でも道具を活用することで無理なく細工を楽しむことが出来ます。また作業スピードが上がるため効率的です。

2.表現の幅が広がる

様々な道具を活用することで新しいアイディアが生まれたり、手や指だけでは出来なかったことが表現できるようになります。

今回たくさんアイテムをご紹介致しましたが全てを揃える必要はありません。

限られた道具の中で「どう工夫して作るか」もまたマジパン細工の楽しみの一つです!

自分の表現したいものに使えそう!と思って頂けましたら是非ご参考にしてみてください。

atelier POPO フジシマ エリ






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