ATELIER OURRON

アートを通じて自分で自分を満足させるための、葉山にある小さなアトリエです。子どもも大人…

ATELIER OURRON

アートを通じて自分で自分を満足させるための、葉山にある小さなアトリエです。子どもも大人もそれぞれ感じるままに表現活動できるような場づくりを大切にしています。保育園や個人宅での出張やオンラインでのアトリエも開いています。 https://atelierourron.jp

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最近の記事

【加筆した友達に「ありがとう」】S保育園20200817

昨年1年アシスタントで入っていた園で1人で関わることになり、コロナでのお休みを挟んで4ヶ月ぶりに先月から始まり今日で2回目。 4歳児クラスの美術の時間(ここではアートを美術と呼んでいます)。 部屋に入るなり「何やるのー?」「手伝うよ〜」と今まで通りの反応がありひと安心しつつ、急いで準備。 発泡スチロール板に洗濯糊絵具を使ってコラージュする提案しました。 始まると「赤ちょうだい」「青ちょうだい」を絵具を配ることでしばらく手がいっぱいに。 少し落ち着いたのであたりを見渡すと

    • 【表現をやめない】 20200808 こども時間

      布用メディウムとアクリル絵具を使って今日は布に描く提案をしました。 画用紙に描くとはまた違った感触や痕跡を繊細に味わって制作したのでしょうか? また生活用品として機能する作品なので出来上がった作品を身につけることもイメージしながら制作したのでしょうか? はたまた素材の感触や作品の機能は全く関係なく、絵具の感触や色に身を任せて制作したのでしょうか? 答えのないこの世界ではすべてOKだと私は思っています。ただ自分の心の動きに向き合う。  「描くものなくなっちゃったよー」と嘆き

      • 【自分の感覚に身をまかせる】 20200808 親子時間

        2歳半から3歳8か月の初めましての3人が集まって、海を描く提案をしました。海の写真、海の生き物の写真、洗濯糊絵具、パステルでの制作。 先月も制作した子は前回の記憶を辿るように部屋へ入ってくるなり一目散に絵具の混色を。いつも何かしら伝えようと大人に喋り続けています。 もう1人のおっとりした子は最初はそっと様子を伺い目が合うと微笑む。そしてお母さんのひと言から筆を手にぐるぐる、並んだ原色を順番に穂先に付けてぐるぐるぐる。 もう1人の子は目が合うと泣きそうな顔を浮かべてお母さんやお

        • 【「わぁ!」の循環】20200801

          梅雨明けした今日は3歳から小学1年生の7名で色水遊び。 6色の色水、炭酸水、クエン酸、シェービングフォーム、食器洗剤、ろうと、試験管、計量器などたくさんの素材や道具を前に、 私がその説明をしようとしましたが、「早くやりたい!」と全く聞いてくれないままスタート。 3歳の男の子がプラカップに薄い茶色の色水をつくり、洗濯糊とホウ砂水をフォークで混ぜようとして言います。 「わぁ!見て!フォークが大きくなるよ!」 カップの円柱の歪みで水平ゆ見ながら嬉しそうに何度も出したり入れたりして

        【加筆した友達に「ありがとう」】S保育園20200817

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        • 出張アトリエ<保育園>
          6本
        • 自宅アトリエ<子ども時間>
          10本
        • 自宅アトリエ〈親子時間〉
          2本
        • 自宅アトリエ〈あれやこれや〉
          1本

        記事

          【破壊と創造とファンタジーな2時間】 20200725 親子時間

          アトリエ初めての親子時間(未就園児対象)は町内のSくん家族。 生まれたばかりの弟くんも連れてご家族で来てくれました。 いつ会っても穏やかスマイルのSくんは2歳半。 養生シートの真ん中に用意された濃淡違いの3原色に気づき近寄ります。 指先をちょんちょん。 ついた絵具を紙に擦りつける。 今度は近くにある描画材が目に留まり、 とりあえず一通り絵具を塗布。塗布したまま床に置いたり、画用紙に描いてみたり。 私の様子をにこやかに観察しながら、発見したことや感じたことを言葉にしながら徐

          【破壊と創造とファンタジーな2時間】 20200725 親子時間

          【より心地良い場づくり】20200725

          大雨の3歳と小学1年生の計5人の女子会です。 いつも通りコロナ対策してスタート。 今日は瑞々しいフルーツをモチーフにした「フルーツのグリーティングカード」の提案をしました。 「誰にあげようかな〜」と送る相手を思い浮かべています。 まずはダイニングテーブルで観察タイム。 スイカ、ブドウ、キウイ、グレープフルーツなどを並べて 自分の描きたいフルーツを選んでもらい、観察&モグモグ。 その後は3歳には少し描きづらいかなぁと思いましたが、部屋の真ん中に机と椅子(IKEAの大人サイ

          【より心地良い場づくり】20200725

          【自分で自分を満足させる時間】20200718

          長い梅雨の日、トライアルの子といつもの子の3歳〜小学3年生計8人です。 いつも通りコロナ対策してスタート。 今日は紙箱や木箱を支持体としたボックスアートの提案をしました。 気に入った箱を選び始まりました。 トライアルの男の子が用意していたビーズやビー玉、おはじき、スパンコールを目一杯入れます。ほとんど使ってしまいました。 男の子は嬉しそうにその箱を中身を撒き散らしながら音を立てて大きく振ったり、何度も蓋を開けて中身を見入ったりしています。 他の子がその素材を使いたそうです

          【自分で自分を満足させる時間】20200718

          【誰もがインフルエンサー】20200711

          雨が降ったり止んだりの今日はトライアルの子といつもの子の1歳〜小学1年生計12人です。 いつも通りコロナ対策してスタート。 今日は紙皿にアクリル絵具で描く「飾り皿」の提案をしました。 制作が始まると何かを描こうとする子、とにかくお皿いっぱいに絵具を出す子、 「これでやってみよっと」使ったことのない描画材を使ってみる子など三者三様です。 途中から来る子も入って早々に散らばっている大小さまざまな大きさの紙皿を手に取って制作へ。 周りの子の制作の様子を見ただけで説明は不要でし

          【誰もがインフルエンサー】20200711

          【雨→屋根付きの家つくるでしょ。】20200704

          雨が降ったり止んだりの今日はトライアルの子といつもの子の1歳〜小学3年生計11人です。 いつも通りコロナ対策してスタート。 今日は海に住む不思議な生き物ウミウシのモビールを提案しました。 提案している私の横で目を爛々と冴えて興奮気味に話しかけてくるRくん。 「Rくんはね、またチョキチョキするの。」 「OK!Rくん少々お待ちを〜」 制作が始まると身体が空いたので早速Rくんのアシスタントに。 彼は以前来た時、ひたすらハサミでガムテープやら毛糸を刻み続け、 ひたすら毛糸を解くこ

          【雨→屋根付きの家つくるでしょ。】20200704

          【感情が揺さぶられる魅力】I保育園20200701

          5歳児クラスの造形。 先日の自宅アトリエ同様洗濯糊とコラージュ写真を使って海を描く提案をしました。 海へ行ったことがある子が1名しかいなかったこともありじっくり海の写真を見ながら対話したあと制作。 ある子がひたすら混色することにこだわっていました。 器を持って駆け寄り欲しい色を私に伝えます。それをじっと眺めながら混色すると1枚の画用紙に流し込みます。 それを繰り返します。 当然画用紙から溢れ出していきます。 そのうちニコニコしながらその海の中を歩き始めます。 それは本当の

          【感情が揺さぶられる魅力】I保育園20200701

          【表現することをやめない止めない】2020627

          蒸し蒸しした梅雨らしい今日はトライアルの4歳&3歳2人といつもの3歳〜6歳の計8人です。 今日もコロナ対策してスタート。 今日は葉山に住む子供達には馴染みのある「海」をモチーフにしたコラージュ絵を提案しました。 最初は海の中の世界をローラーやハケで描きます。 画面上で変化していく色の様子を眺めながらじっくりゆっくり描く子、デザイン的にパターンを作って色彩構成していく子、 「海は○色〜」と言葉にしながら描く子、じっくり丁寧に四隅まで塗りつぶしていく子。 そのうち3歳のDく

          【表現することをやめない止めない】2020627

          【じっくり噛みしめる】I保育園20200625

          2歳児クラスの初めての造形。 シンプルに3原色のポスターカラーの濃淡違いで2種と様々な描画材と画用紙、ダンボールの支持体を用意しました。 大人2人が目を配れるようにと5~6人が入れ替わり立ち替わりで来ます。 先週の3歳とはまた違った反応で、まず慣れない私や空間に泣き出す子がいます。 絵具をやっている子の様子を見て「やらない」と帰る子がいます。 入れ替わり立ち替わりで連れて来られるので決して自分の意志でこの場に来たわけではないので当然です。 そんななか、たまたま手に少しついた

          【じっくり噛みしめる】I保育園20200625

          【しなやかな感性】2020620

          梅雨の合間の晴れた今日はトライアルの3歳2人といつもの3歳と6歳の計4人です。 今日もコロナ対策してスタート。 最初は挨拶がわりに大きな紙を囲んで氷絵を提案。 冷たい感触を楽しんだり、紙上で混色をしてみたり。 そんな中、いつもの3歳Yちゃんが言います。 「違うことしたい」 Yちゃんは自分のペースでやりたいと思ったことをやりたいだけやるのが好きな様子。 前もそうでしたが共同制作はあまり好きでないのでしょう。 ではでは、と次の提案「海まで石を拾いに行って石に絵具で描いてみます

          【しなやかな感性】2020620

          【既成概念のないなかで起こる世界】I保育園20200618

          3歳児クラスの初めての造形。 初めてなのでシンプルに3原色のポスターカラーの濃淡違いで2種類と様々な種類と大きさを用意しました。たっぷり絵具の世界を堪能してもらいたいので、養生シートを敷いて迎え入れます。 ぞろぞろと絵具や紙を手に取り始まりました。 とりあえず絵皿の絵具を筆で混ぜ続けてみたり、画用紙に塗ってみたり、養生シートに描いてみたり。 最初はおそるおそる。 そのうち手や足に塗り始めます。じっくりじっくり丁寧だったり。周りの子どもたちと笑いながらだったり。 すると今度は

          【既成概念のないなかで起こる世界】I保育園20200618

          【自発的グルーヴィーな時間】2020613

          お昼頃から強めの雨。 3〜7歳の4人です。2人は初参加。 早めに来たふたり。カラーセロファンを見て「もっとちょうだい」 大きいセロファンを追加で出したところ窓の光に照らして重色してみたり窓にセロテープで貼ってみたり。 そのうちビリビリ破いて空中に飛ばしてジャンプジャンプ! あとからやって来た始めての2人もモジモジしていたのは一瞬で ジャンパーに混じってカラーセロファンを撒き散らしてグルグル!ジャンプジャンプ!シャウトシャウト! なんだか民族ダンスのようです。もの凄いエネルギ

          【自発的グルーヴィーな時間】2020613

          【否定しないその先に出会うもの】 I保育園20200611

          先週年長さんに行なった立体制作を今度は年少さんへ提案しました。 紙箱、牛乳パック、プラ容器、エアパッキン、梱包材、ペットボトル、紐、、、さまざな素材から自分の気になる素材を選び ハサミやホチキス、テープなどを用いてそれぞれ制作。 「お水を入れてみてもいい?」 先週と同じ言葉が出ました。 立ち会っている保育士さんが先週と異なったこともあり「今は違う時間でしょ。」とたしなめました。 しばらくするとまた違う子が化粧品のキラキラ光る紙箱を手に今度は私に聞きます。私にはたしなめる理

          【否定しないその先に出会うもの】 I保育園20200611