アトリエミストラル開館10周年記念シリーズ「いにしえのうた」(全3回)開催について
アトリエミストラル開館10年を記念して「古楽器」を特集したシリーズ「いにしえのうた」を開催します。(以前全4回としてお知らせしましたが、諸事情により3回となりました)
1.アトリエミストラルとは
アトリエミストラルは旧信用金庫を改装した席数約80のホールで、貸館の他、主催事業にも力を入れてまいりました。開館以来、主催公演においては国内・海外から、のべ100名以上の方に演奏していただいています。
群馬県高崎市は2019年に高崎芸術劇場という素晴らしいホールが出来、様々なクラシックの公演が開催されています。それに加え、2020年からの新型コロナウィルスの影響により、アトリエミストラルの存在価値や意義はどこにあるのか、について模索を続けました。
アトリエミストラルの特徴は、旧金融機関であること、堅牢な造りのため残響が長いこと、80席という小規模であること、舞台と客席がフラットなため演奏家とお客様の距離が近く、より親密感と臨場感が味わえること、などがあげられます。
2.なぜ古楽器のコンサートを企画したのか?
ヨーロッパにおいて、まだ音楽が大衆のものではなかった時代、それはすなわち、ごく小規模な集まりで奏でられた音楽であることを意味し、それゆえ古楽器には、大音量はもともと備わっていません。しかしだからこそ、アトリエミストラルのような親密感を得意とする空間で、企画することができるのではないか?と思いました。
アトリエミストラルで、どのようなコンサートを企画するか?を考えた結果、浮かんだのが『古楽器』というキーワードでした。
逆に2000人規模の大ホールではその良さが生かせない、それが古楽器のコンサートです。
3.「いにしえのうた」の意図するところ
今回、3回シリーズで「リュート」「リコーダー」「ヴィオラ・ダ・ガンバ」をそれぞれソロでお送りいたします。大音量や迫力ではなく、一人ひとりの心にすっと入ってくる優しくかそけき音を感じ、自分自身と向き合う時間となっていただければ嬉しく思います。コロナ禍を通じ、自分自身の声を聴く重要性を感じた方も多いのではないでしょうか?
第1回は『天使が奏でる音楽 リュート』。演奏は永田斉子さん。
16~18世紀のイギリス、フランス、オランダ、イタリアのリュートのための作品から、安らぎと多幸感に満ちた響きをお届けします。
第2回は『リコーダー邂逅』、演奏は中村栄宏さん。
リコーダーは誰でも吹いたことのある身近な楽器ですが、古楽器としてバッハやヘンデルもリコーダーの曲を作曲しています。その後、忘れられていましたが20世紀になり再び作曲されるようになった関係で、リコーダーのレパートリーは『古楽』と『現代音楽』です。そんなリコーダーの魅力に再び出会っていただきたいという思いで『邂逅』と名付けました。
第3回 Musical Humor 音楽的なユーモア ~ヴィオラ・ダ・ガンバ~
群馬では非常に珍しいヴィオラ・ダ・ガンバのソロコンサート。演奏は上村かおりさん。
チェロによく似た外観のヴィオラ・ダ・ガンバは実はチェロとは異なるカテゴリーです。足(ガンバ)で楽器(ヴィオール)を支えることから命名されたこの楽器は、エリザベス1世時代、ヴィオラ・ダ・ガンバは「紳士のたしなみ」と呼ばれていました。いろいろな種類があり、ヴィオラ・ダ・ガンバだけで合奏することも可能です。今回はソロでお楽しみいただきます。
4.ご予約、ご精算方法について
チケットはHPもしくはメールからご予約可能です。
・アトリエミストラルHP
下にスクロールするとご予約フォームがありますので、必要事項を記入しご送信ください。
・メール mistral.yoyaku1010@gmail.com
ご希望のコンサート名(開催日)、お名前、チケットの枚数をお知らせください。
・LINE公式アカウント https://lin.ee/YNvhBU3
ご精算は当日、現金の他、PayPay、クレジットカードがご利用可能です。
代金:一般3,500円、当日4,000円、高校生以下2,000円
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