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イコトラベリング1948を読んで

私が小学生の時、魔女の宅急便がジブリの映画になった。その前に、小説の方の魔女の宅急便を読んだ。キキとジジが出会う新しい街の人々、新しい出来事…何もかもが新鮮でドキドキとときめいている。大好きな物語だった。映画を見てもその世界観は大好きのままで、ますます好きになっていた。

その物語の作者の角野栄子さんの自叙伝的なお話が、イコトラベリングに流れるような文章で描かれている。13歳、16歳、18歳、22歳のイコの日常と周りの人との関わり、時折思い出す戦争と母の記憶。楽しいだけではないもっと人の感情の奥深くまで描こうとされていることに気づく。でもイコさんはいたって明るくて前向きな女性。その持ち前の現在形の前向きさが、あの大好きな物語となって読者の心を掴んでるんだわ。


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