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透明さにまつわるその①

一昨年のクリスマス、まだ母が家にいた頃、辻井伸行さんのピアノを聴いて、神様みたいだね,と言ったのを急に思い出して、ラ・カンパネラを聞いてみた。

一瞬で,その透明さに惹きつけられた
彼は全く透明な器みたいだった

作曲家が得たインスピレーションも
そのタイミングも時代も背景も
現代の闇も
聞いている人それぞれの背景も
“透明“の意味さえまだ掴めないまま四苦八苦しているわたしのココロさえひろいあげてくれているようだった。

透明さの深淵な境地を
彼は惜しげもなく聴かせてくれていた

全てを映し出して
それでも彼はしっかりと存在していた 
よろこび、そのものとして。

聞いた後,手、が変わったように感じた。

神様みたいだね

母の素直な一言に、また深く深く感謝した。

『何かシンクロする対象が見つかったら、
それはあなたにとって意味があるはずだ。

自分の心に訴える何かを探しない…あなたを美しさに目覚めさせるような。これは技術ではなく,自分の中にある生き物だ。

その美しさから,うちなる平安を見出すだろう』
J.Jealous D.O

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