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何だか嬉しくなる食パン!?

正方形でなく、長方形だから?
否、サイズがひと回り小さいから?
いやいや、やっぱ手作りだから…かな?

「…350円です。あ、“みみ"――付けときます?」

まるで口調がおソノさん…
あ、『魔女の宅急便』のパン屋の…ね。

「…(照れ照れ)アリガとーゴザイましたァ」

…と、奥の仕込み場から出てきたご主人も、まるで雰囲気…――“おソノの亭主"。

そんな行きつけパン屋の食パンの、巾着絞りの外装袋をば――ウサギの耳を握るが如く掴んだ瞬間!

…何だか不思議に嬉しくなるのだよ、明智クン!!

コレって、ガジェット感なのケ?

手にしっくり馴染むサイズ感。
常に持ち歩きたい小道具感。

死語を復活させるなら――コンパクトながらバランス良きトランジスタ・グラマー感!?

…そんなスペシャリテ感を――わが脳みそはこの夫婦作りの食パンに感じてしまうのだ。

おなかを満たすための食材、だとか…
日々の食パン補充買い、だとか…。

そんなヤボ思考など露ほども思い浮かばぬ。手に食パンぶら下げた道すがら、何度チラ見することか…。

実にカワイイのである。
実に愛おしいのである。

最高に美味しく、丁寧に食したいとニヤつかせてくれる食パン。

正方形でなく、長方形だから?
否、サイズがひと回り小さいから?
いやいや、やっぱ手作りだから?

…たかが食パン、されど食パン。

オトコ勝りな仕切り奉行おソノさんと、根は優しく力持ち系寡黙亭主…に激似な事実を知ってか知らずか――いや、それが夫婦パン屋の平均的ステレオ・タイプなのか――絶妙なコンビネーションが生み出す、この食パン…。

…などと、魅惑なるガジェット・オーラの根源に思い馳せるも。

まぁ、しかし…

食パンにガジェット感を感じるのは、やっぱヘン?

正方形でなく、長方形だから?
否、サイズがひと回り小さいから?
いやいや、やっぱ手作りだから?

屋号ロゴの印刷もなく、しなやかにしてガラスの如く透明な外装袋に包まれて…わがガジェット感を刺激してくる、罪なヤツ。

“…あ!ヒョとして、黄金比か白銀比に…"――なってたり?

正方形でない、手の平サイズの長方形…ってトコがミソだよねぇ??

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