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花摘み

自然に咲くありのままの姿の花には自由な美しさがあるが、人の手が加えられてやや不自由な存在の花には人に寄り添ってくれる優しさを感じる。旅先のカフェで見かけた無造作に植えられた花、亡き家族の命日に友人が贈ってくれた花、フラワーショップの前を通りかかって衝動買いした花…私の記憶と花は結びついていることが多い。花を摘むように記憶を残しているのかもしれない。

VOICEs展に寄せて

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