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地元の中学校でフリーランスイラストレーターの仕事についてお話してきました

地元の山口県防府市の中学校から「働く人から学ぶ会」にイラストレーターとしてお招きいただきお話をさせていただきました。

このようなイラストレーターについて講演をすることがちょくちょく増えてきて今回は初めての学校での講師でした。

佐波中公演4

僕は中学生の時に絵の仕事に就きたいなとは思っていましたが、当時知っている絵の仕事は漫画家と画家だけだったと思います。なのでこうしてイラストレーターという職業を知っていて現役イラストレーターから話を聞ける機会がある今の中学生は羨ましいなと思いました(笑)
それもあってか、こんな自分でも役に立てるのなら是非ともお役に立ちなと思い気合が入りましたね!

事前に学校の方から生徒さんが出した質問が届いていたのですが、その内容が素晴らしすぎて自分が中学生の時とは全く違うなと思いました。今の子供達を侮ってはいけないなと…(笑)

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その質問たちをもとに簡単ではありますがスライドを作りました。

●独学からイラストレーターになった経緯を話す理由

そして今回自分が今の中学生に何を伝えたいか考え何を話すか決めました。

質問の内容からするに、ある程度イラストレーターという職業のことの予備知識はあるなと思ったので絵の描き方や絵についての詳しい説明じゃなく、独学からフリーランスイラストレーターになった僕の経緯を話す方がいいんじゃないかと思いました。

絵の道を目指す人は最初は絵を上手くなろうと必死だと思うんです。絵の描き方みたいなものって中学生なら美術の授業がありますし、ある程度教えてもらえるんです。でも、イラストレーターのなり方ってその段階では教えてもらえないと思います。専門学校や美大に行っていないので断言はせきませんが、そこでもあまり教えてもらえないんじゃないですかね?ましてや独学だと誰がおしえてくれるんですかね?なので、そこを僕の経験を踏まえて一つのやり方にはなりますがお話しすることでちょっとしたヒントになるんじゃないかと思ったんです。

ちょっと偉そうだとは思うんですが僕が一番苦労したのはそこだったからです。
絵は好きで描いていればある程度上達はします。現に僕は学校に通ってないですがプロのイラストレーターになれるまでの絵の技術はついていたのですから。

僕はサラリーマンになったあと会社を辞めてフリーランスという道を選び、イラストレーターになりました。今でこそフリーランスイラストレーターは身近なものになってますし、調べれば簡単に情報も集められます。
僕がなろうとしていたのは約3年前です。SNSも発展はしていて調べることもできました。でも、今ほど山口県でフリーランスイラストレーターは周知されてなかったでしょうし、僕は存在すら知りませんでした。実際は、その頃から活躍されてる先輩方はいました。でも独学で全く世間の絵の仕事に携わっている人たちとの交流もなく、知る余地もありませんでした。
便利な世の中だからこそ誰かがちょっとしたきっかけを与えてあげれば勝手に調べて熱意のある人はイラストレーターになっていくと思うんです。ならその役を今回いただけたのできっかけの人になろうとしたわけです。

この理由から経緯を掘り下げて話そうと思いました。

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箇条書きで尚且つあまり綺麗にまとめてませんが話す内容をまとめたものになります。
これはスライドには流さず自分の原稿として用意したものですね。

●大失敗!!!

講演は講演15分質疑応答5分の20分スケジュールでした。
僕の中ではこの箇条書きした内容が15分で収まると思っていました。

「よし!伝えたいメインの部分もしっかりまとめたし俺の想いが伝わるはずだ!」と思っていたのですが…

ここからは先程までの真面目で熱意のある語りとは打って変わり本来のコサカダイキが顔を覗かせます(笑)

そう、僕は鈍臭いやつで何かとやらかす人間なのです!!!

気合十分で望んだのですが結果を言うと全く時間に収まりませんでした…

たぶんただ原稿をすらすらと読んで進行していれば駆け足でなんとかなったかもしれませんが、アドリブも入りますし、当初ボリュームを抑える箇所だったところも普通に話してしまい、時間を確認しようと時計を見た時にはすでに20分ほど経っていたのです!!!笑

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しかも上にあげた原稿の3枚目の黄色い線のあたりまでしか喋れてなかったのです。
時間もオーバーしている上に内容もまだ残っている状態でした。
それは、まーーー焦ってしまい途中でもいいからなんとか締めようにも締めれず、どうまとめて終わったのかも覚えておりません(笑)

もともと内容量は足らないと思っていたので伝えたいところを伝え、最後は自分のSNSを教えて質問などあればお答えするのでDMくださいと進行するつもりでした。
なのでテンパリはしたもののそこは伝えました。

こんなこと言わなくてもいいのですが、時間がオーバーしていることに気づいた瞬間、講堂で生徒さんの周りに立っていらっしゃる先生方皆さんが自分を見ていて、まだこいつ話すのかよといっているような顔をしているように思えました…(実際は暗く、ほとんど顔は見えてない状態です)

なんとか授業の時間内ではあったとおもうので、そそくさと物を片付け逃げるように講堂を出ました(笑)
それでも引率の先生は、ありがとうございましたとお礼を言ってくださっていて逆に申し訳なさが込み上げてきましたね。何度もペコペコ謝りながら学校を後にした記憶があります。

当初一番伝えたかった項目は話せましたし、スライドを動かす度に「すげぇー」などの声もあがっており、メモを必死にとっている姿も伺えました。なので、なんとか響いてくれたのかな?と言う印象です。

そうは言いながらも肩を落としていたのは事実です(笑)

これが終わった直後の僕のツイートです。落胆ぶりが伺えますね(笑)

でも、そこから数時間後にツイッターやインスタのフォローが急に増え、DMのリクエストがちらほらきていました。
ひらいてみると講演をした中学校の生徒さんでした!!!
なんと、本当に連絡をくれるとは!?

●Z世代

質問をいただいていた時から感じてはいましたが、今の中学生たちの考えや行動力が素晴らしすぎるんです!!!
今の子今の子というのもあれなぐらい自分も弱冠26歳なのですが、これがいわゆるZ世代ってやつなんですかね?
簡単に憧れの職業の方に連絡が取れたり簡単に情報を集めれて理解できる環境というのは希望しかないですね!!!自分もまだまだこれからの世代ではあるのですがすげー時代なんだなと痛感しました。

なにはともあれグダってしまったと思っていた講演も(いや、多分本当にグダっていたぞ)生徒さんには響いていたんだなと思うと良かったと安心することができました。いいプレゼンをするのに越したことはないですが、こちらがただ満足するだけのプレゼンでも意味がないのでしっかりターゲットに伝えれるかってことの方が大事だと思います。まだまだ不足していた情報もたくさんあるのですが、なんとか届いてくれたのなら記事の始めに言っていた

便利な世の中だからこそ誰かがちょっとしたきっかけを与えてあげれば勝手に調べて熱意のある人はイラストレーターになっていくと思うんです。ならその役を今回いただけたのできっかけの人になろうとしたわけです。

きっかけの人になれたんじゃないかと思います。

自分が当時いい出会いをし、いい経験をしていればもっと今の自分がよくなっていたんじゃないかと思うことが多いです。なので、今回のようにどこかの学校の学生さんに自分と同じような職業を目指したいと夢を持っている人がいれば微力ながらも力になれればいいなと思っています。

おまけです。
僕が人生で唯一受けた美術の授業が中学の時だけでして、その時の先生がなんと今回の中学校の美術の先生をされていました。
なんという巡り合わせ!!!
結果的に報われたのですが、やっぱり不完全燃焼は確かなので、絶対ないとは思いますが貴重な美術の時間にイラストレーターのコサカの課外授業とかさせてもらえないかなーーーとか思っちゃってます(笑)

先生は生徒に教えなくちゃいけない内容があるでしょうし、あまり楽しいだけの時間ばかりを作れるわけではないと思うので、奇跡的に叶うのであれば、絵を描く楽しさを伝えたりイラストレーターについての授業をやってみたりしたいなと思っています。

【追記】
やらかして話せなかった内容を次の記事でまとめてますので、よかったら覗いてみてください。




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