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おうちでできるお絵描き工作あそび

コロナウイルスの影響でほとんどの地域の幼稚園・小中学校がお休み。習い事までお休みになったお子さんも多いのではないでしょうか。
私が滋賀県と大阪府で開いているこどもアトリエも例に漏れず、せめてこどもたちにはお家でできる創作あそびを伝えようと思っていたのですが、せっかくなのでnoteにまとめます。

いままでアトリエでやってきたことを中心にしていますが、できるだけ家にある道具・材料または安価で手に入る材料汚さずできることを基準にしています。
対象年齢は3歳〜12歳。(といいつつ大人にもぜひやってほしい!)お子さんの年齢に合わせてハードルを設定したり、参考にするものを変えてみてください。


『フロッタージュ(こすりだし)』

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必要なもの:紙、色鉛筆、でこぼこしたもの

コピー紙やノート紙のような薄くて丈夫な紙を凸凹にかぶせて色鉛筆でゴシゴシと擦ります。すると、模様が紙に写し出されます。
この凸凹は葉っぱやコイン、靴の裏など何でも良いのですが、「でこぼこ探し」と称してお部屋の中のあらゆる凸凹を探して試すと盛り上がります。
とにかく紙を凸凹と色で埋めるのも良し、「〇〇の凸凹」と図鑑のようにきっちり採取するも良し、ルール(左右対称や繰り返しにするなど)をつくって美しい模様を描くのも良いかもしれません。

色鉛筆は上からグーで握るように持ち、肘から動かすと塗りやすいです。
もし床や壁紙などに紙から色がはみ出してしまったら、ティッシュに液体石鹸や洗剤を少し付けるときれいに拭き取ることができます。
筆圧がかかるので、柔らかいものには色鉛筆の跡が残ることがあります。大切なものは避けるように注意してください。

トップの写真の彼は、レースカーテンの刺繍の凸凹を写し取っています。いろいろ探してみてくださいね。


『シール絵』

シール絵

必要なもの:紙、カラーシール(丸)

こどもは何故かシールが好きです。ちいさくて、可愛くて、ぷくぷくしていたりホログラムでキラキラしていたり、憧れです。なので「今日はシールを貼るよ」と伝えるととても喜ぶのですが、事務用の丸いシールがずらりと並んだシートを見せると「これだけ?」と落胆します。
いやいやこれだけだけど、これが面白いのよ。見ててね、とシールを一枚ぺたり。更にその周りをぐるりとシールで囲んで…「お花だ!」

縦横無尽に貼ってみたり、何か表現してみたり、自由に貼って楽しみます。
特大・大・中・小と大きさの種類がいくつかあると、さらに表現が広がります。シールは100円ショップで大きさごとに購入することができます。
貼ったところを隠すように重ねてしまっても良いです。もったいない、より厚みが出たことや触った感触の面白さを伝えてあげてください。

アトリエでは色が映えるように黒い紙に貼っていますが、ご家庭にある紙でも十分です。ただ、こどもたちにとっては黒い紙に絵を描くなんてあまり無いことなので、心なしか黒とシールのコントラストにワクワクしているように思います。

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『うしろのモンスター』

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必要なもの:紙、ペン、空想

「頭はどんなかたち?」「どんな体?」「手足は何本?」「しっぽや牙はある?」といったふうに、誰かにインタビューして描きます。自分が考えたものではないので、見たこともない生き物が出来上がるかも。
①子どもたち(複数人)のアイデアを大人(1人)がまとめて描いてみる。
②大人(1人)のアイデアを子どもたち(複数人)が描いてみる。
どちらも楽しいですが、②は同じアイデアを聞いて描いたのに全然ちがう生き物が出来上がったりして見せあいっこすると盛り上がります。
1対1でももちろんできます。

コツは描き直さないこと。少々間違えても気にせずに、聞いたままイメージしたままペンを走らせましょう。テンポ良く進めると良いです。

もともとは友人『こどもアトリエコーラス』さんが考えたアイデア。複数人でできるようアレンジさせていただいています。


『小麦粘土づくり』

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必要なもの:小麦粉、水、油、塩、ビニール袋

すべすべもっちり、いい香りな粘土です。食品でできているので食べても安心…ですが、粘土として捏ねくりまわしているので、食べないように(食べてもすぐに吐き出すように)塩を入れてしょっぱくします。
粉状の食品(カレー粉、コーヒーなど)を混ぜると色つきの粘土が作れます。オーブントースターで焼くと、作品を保管することもできます。

つくり方はこちら↓(再配布はご遠慮ください)
ビニール袋の中で捏ねる方法を紹介していますが、大量に作る場合は材料をすべて鍋に入れ、火にかけながら木べらで練ると、片付けを含めとっても楽に作れます。お料理気分でどうぞ!


『手織り』

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必要なもの:ダンボール、糸

ダンボール板に張った縦糸に、横糸を「上、下、上、下」とくぐらせて作る簡単な織物です。

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縦糸の張り方はこんな感じです。
ダンボールに1センチほどの切れ込みを入れ、縦糸を引っ掛けながらぐるぐると巻くように張ります。
※切れ込みの数は偶数にしておいたほうが、最後の縦糸の処理(裏で切って結ぶ)が楽です!写真では7本になっています。2:3:2本ずつ、無理やり結びました、、

ここに横糸を「上、下、」とくぐらせます。延々と。
ひとつひとつきちんと織っていくとキレイな布になりますが、縦糸を飛ばしてしまったって良いし、端から端まで糸が通ってなくても良いです。描くように、楽しんでみてください。

ダンボールが無ければ空き箱で、糸が無ければ細く切った紙でもできます。
詳しい作り方やテクニックはネットやYouTubeに載っているのでぜひぜひご覧ください。instagramのハッシュタグ #weaving もオススメです!


おわりに

5つ、お絵かきと工作遊びをご紹介しました。
ひとつでも「やってみようかな!」と思えるものがあれば幸いです。
やり方、作り方でわからないことがあればコメント欄でご質問ください。
こんなことやってみたいんだけど…というのも大歓迎です!

前々からアトリエの記録用にnoteを活用しようかと思ってはいたのですが、この大規模な自宅待機指示があってやっとアカウントをつくった次第です。
今後ハウツー系の記事を書くかは決めかねていますが、アトリエのこと、こどもたちとの触れ合いで感じたこと、美術教育、試したいこと、いろいろ…文章でアウトプットするのは続けるようにしたいと思います。

とはいえ、アトリエが再開できないと始まりません。
早くコロナが収束しますように…!

3月29日 追記
#おうち遊び大賞 が開催されているとお聞きしたので、若輩ながら参加させていただきます。
より多くの方に楽しんでもらえますように。
お知らせくださった方ありがとうございました。とても勇気づけられました。

3月後半にアトリエ(通常月2回×2コース)は再開してみたものの、久々のアトリエにテンションMAXなこどもたちがNo3密を守れるはずもなく。
泣く泣く、4月いっぱい「対面での」アトリエ運営は休止しました。代わりにZOOMを利用した「オンラインアトリエ」を開催予定。
またnoteに振り返りの記録を付けたいと思います。

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