見出し画像

記録しておこう

まったく予想もしてなかった。

2023年8月25日に緊急搬送・緊急手術。
そこからいろんなことが起きて今に至る。

職業は自営業。小さな小さなチョコレートのお店を営んで7年目。
ショコラティエとして独学で学び、ようやく少しずつ認知もして頂き、よし!今年も頑張るぞ!と言う矢先の出来事。
そこから日々生きるのに必死で、自分自身にこんなに向き合うことは、今まで生きてきて、一度もなかった。だからこそ記録しておこうと思う。

大腸癌ステージ4 肺への転移。肝臓への転移。リンパへの転移。腹膜播種。
大腸に穴があちこち開きすぎていて、お腹の中でいたるところに炎症。
救急車で運ばれ意識朦朧とする中、人工肛門造設手術をしますと言われ、断る余地も、嫌だと言うことも出来ず気がついたら手術終わってた。

いろんな管が身体のあちこちに繋がれて、後日、パートナーからは
「人造人間みたいだったよ」と。

そこから3週間入院。入院中、今すぐ抗がん剤治療を始めないとどうなっても
おかしくない状況ですよ。と言われ続けるが、どうしても嫌だった。

抗がん剤治療をしたくない。

最初、そう思ったのに理由はなかった。とりあえず嫌だった。
直感と言うしかない。

後から医師と話す中で、抗がん剤しても治らないし、副作用もきつい。
しかも、だんだん効かなくなってくるから、抗がん剤の種類を変えながら、少しでも進行を遅らせるしかないと言われた。

治らない治療をする意味あるの?

それが疑問だった。
それを医師に聞いても、そしたら、緩和ケアでどれだけ痛みを誤魔化して、延命できるかですね。と。答えは返ってこない。
え?私そんなに悪いの?そんなすぐ死にそうなの?
と言う疑問と不安しかなかった。

入院中。点滴に繋がれて気持ちがめげていく。それにあがらうために、自分がどういう病気にかかっているのか調べた。一日中ずっとスマホで、癌がどうやったら治るかを調べていた。50ギガをあっという間に使い果たし、スマホの動作が遅すぎて痺れた。

調べれば調べるほど、今の私には、抗がん剤に対抗する体力がないこと。免疫力がないことを痛感する。この状態で抗がん剤治療したら、生きられないだろうな…そう感じた。
抗がん剤治療をすると、人によるが体重が平均で8キロ〜14キロくらい落ちるらしい。
入院する前は、身長164cm 53kgだったのが、入院1週間で44kgまで落ちていた。
そこからもし、抗がん剤治療したとして10キロぐらい減ったら。と考えたら、こりゃ無理だな!と妙に冷静になった。

東洋医学。代替療法で治療したい。

どこに行ったらその治療をしてもらえるかの当てなんてないし、その間に体調崩すかもしれないという恐怖はあったが、とりあえず、自分自身と約束した。

「私は、東洋医学、代替療法で癌を治す。」

絶対そうする。強く決めるとそうなる。そう信じてる。

そこから今へと繋がっていく。 〜続く〜