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【あなたも料理人になれる】頑張ったらシェフになれるんじゃないシェフになるために頑張るんだ

練習したから強くなるって保証は無い
でも練習しなきゃ強くならないし
強い奴はみんな練習してるんだ

今から25年以上前自分が通っていたボクシングジムでトレーナーから聞いた話
そのトレーナーは多くの世界ランカーや日本チャンピオンを育てた人。
口癖は”おい!今日は朝走ったか?”だった。
毎日の朝のロードワークの成果を練習生達に必ず聞いている。
自分はあるときトレーナーに質問をした

”朝のロードワークはやはり強くなる為に効果的なんですか?”

その時の答えが一言

”知らん”
俺はそんな事は知らん。
だった。

しかしながらトレーナーの言葉には深みがあり意味がある。
口べたでシャイなトレーナーの話を要約すればこういう事。
”走る事は一番大事なトレーニングだが朝早起きして走ったからって強くなるかどうかは知らない。
ましてや俺は陸上競技を教えてるのではなくボクシングを教えている。
だから足が早くなったから強くなるという事はないだろうし
足が速くなる事はたいした目的ではない。
朝のロードワークにはもっと大きな意味がある。
ボクサーを目指す者はみんな仕事をしながらトレーニングをしなければならない。朝早く起きて練習というノルマをこなす事により一日の仕事や学業が充実する。
そうする事でボクシングに集中して打込む事が出来る。
仕事が中途半端だと結局練習も疎かになりどちらも中途半端で終わってしまう。
朝走らなきゃ・・・と思うと夜遊びも控えるし暴飲暴食もしないだろう。
そうすると仕事も集中して良い仕事が出来て定時に帰社していつもと同じ時間にジムに来て充実した練習時間が取れる。
疲れて帰宅したら明日の朝のロードワークを考えて早く寝る。
良いサイクルだろ!
その繰り返しで人間強くなれるんだ”

という事。
つまりボクシングで大成する為には社会人(バイトであれ)として
一人前でなくてはならない。
きちんと責任を果たし結果をだしてその上で
ボクサーとしての練習をしなさいという事。
その程度の事も出来なければチャンピオンはおろか
プロのボクサーにもなれないよ。
という事を教えていた。

ボクシングの練習はキツい、
ましてやチャンピオンを目指す人間に取っては並大抵の事ではない。
人の何倍も練習して人の何倍も辛い事を乗り超えなくてはならない。
想像を絶する過酷な修行だ

”早起きの一つも出来ない人間がチャンピオンになれる訳などないだろう”
若き日の自分はこの言葉で気がついた。
夜遊びしては朝寝坊の常習犯でいつも遅刻ばかりしていた。
考えれば本当に無駄で残念だ。
その言葉を聞いてから自分の力ではどうしようもない事態の時以外は
遅刻はしていない。
人の何倍も努力する事は出来ないかもしれないが
朝早く起きる事なら自分の意志で出来る。
それを続けることが自分自身の修行だと。

そのトレーナーの言葉(口癖)

”文句言う前にやれ”

朝早起きして走ったからってチャンピオンになれるかなんて知らないよ。でもねチャンピオンはみんな朝走ってるんだよ”

”早起きも出来ない奴がほかに何が出来るんだよ”

夢や希望がそこに無くても日々の努力に無駄は無い
大切な物はいつも自分の目の前にある

自分はボクサーにはなれなかったがボクシングジムの通ったことは
無駄では無くとても大きな財産になった


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