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【いろいろなサービスの打ち方について考えてみた】

 前回,サーブ病(イップス)について考えてみましたが,今回は,その中で対処法としてお伝えした,いろいろなサービスの打ち方について考えてみたいと思います。

 まず,サービスの種類ですが,大きく分けてスピンサービス,スライスサービス,フラットサービスの3つに分けられると思います。

【ロブについてちょっと考えてみた】のところで,スピン,スライス,フラットのラケットとボールの動きについて説明しましたが,サービスでも同じように,

 スピン→テイクバックの時にラケットをボールより下に準備し,ボールに対して下から上へ回転を掛ける
 スライス→テイクバックの時にラケットをボールより上に準備し,ボールに対して上から下へ回転を掛ける
 フラット→テイクバックの時にラケットをボールと同じ高さに準備し,ボールの真後ろを打つイメージで打つ

ことを意識するといいのかなと思います。これを読まれている方は当然分かっているとは思いますが,一応確認のために書いてみました。

 スピンサービスとスライスサービスは打ち方が全然違うので,私なりに説明します。

●スピンサービス
 グリップは厚いグリップ(セミウエスタンやウエスタン)の方が打ちやすいです。薄いグリップの場合は,ボーリングみたいに正面を向いてラケットを前に振り出すか,横向きのまま打点を後ろにすれば打てると思いますが,斜め回転も一緒にかかる感じになりそうです。
 私は,ウエスタンで持って,ボールに下から回転を掛けるので,ラケットも下にセットし,ラケットヘッドを落として下から上にスイングします。その時に,なるべく前への推進を抑えたいので,打ち終わりに後ろに体重を掛けると,アウトする確率が少なくなります。
 フォロースルーは手のひらが左肩の位置で左に向いて終わります。

●スライスサービス
 グリップは薄いグリップ(コンチネンタル)の方が打ちやすいです。厚いグリップでも打てないことはないです。その場合はボールの下を打つ要素が強くなるので,あまり前に飛ばずにカットすることになると思います。カットサービスとかドロップショットを打つイメージならいいと思います。
 ボールに上から下へ回転を掛けるので,ラケットヘッドを立てて,ボールより上にセットします。手首をコックして,ボールの横から下を打つイメージで打ちます。よくお尻をなでるようにっていいますけどその通りです。
 そして,横から下のイメージの,下を強めにすると,前への推進が少なくなって回転が強くかかるので,あまり飛ばずにカットサービスになります。
 フォロースルーは手のひらが左肩の位置で後ろを向いて終わります。

 ・・・と,まあ基本的なことを書いてみましたが,結果入ればいいので,スピンでもスライスでも,自分が打ちやすいと思う打ち方が見つかればいいと思います。

 ところで,皆さんは普段どんなサービスを打っていますか?
【サーブについてちょっと考えてみた】でも触れましたが,普段打つサービスとは違う種類のサービスを打てるようになるだけで,攻撃の幅はとても広がります。

 いつもと違う事をすることは,実はすごく勇気がいることです。特にラケットとグリップの持ち方のフィーリングというか,決まった持ち方でないと気持ち悪いと感じるとか,一度そのやり方で成功していて,その打ち方以外嫌だ!って思っている人にとっては一大決心です。

 ここでいつも思うのは,フィギュアスケートの浅田真央さんのことです。浅田真央さんは,小学生の時に3回転ジャンプを跳んでから,体の成長に伴っておこるズレの修正のため,滑りやジャンプのフォームを大幅に変えました。それから2シーズン,フォームが固まらず成績が伸び悩んで,世間でもスランプだと取り上げられました。それでもコーチを信じて練習を重ねて,ソチオリンピックで結果を出します。

 一度つかんだよい感覚を手放して,新しいことに挑戦するのは本当に難しいです。でも自分が変化しないと成長も止まってしまうのかなと思います。自分の壁を乗り越えるには,誰から押し付けられる訳でもなく,自分で考えて,自分で工夫しないとダメなのかなーと思います。それが,一旦今までの自分を壊すことであってもです!
 と,なんか難しいこと書きましたが,この先大事な試合も当分なさそうだし,遊びでいろいろやってみる感覚でいいんじゃないかなと思います。

 最近,練習をどう面白くするかばっかり考えてます。普通にラリーしてゲームしてだけじゃ面白くない!

 ついこの前やった練習は,“コートの枠内から出ちゃダメよゲーム!”これは相撲とバンテを足して二で割ったゲームです(笑)。とにかくルールは,「ノーバウンド禁止」,「サービスを打つ時以外ラインの外に出るの禁止」の2つだけです。
 このゲームでは,深いところに打つ,狙ったところに打つ,ロブ,ライジングショットなど色んな要素が必要です。
 ダブルス,シングルスともできますが,特にダブルスはペアをよけながら返球しなければならないので,さらに難しいです。
 スライスだけでラリーしたり,バックハンドだけでラリーしたり,制限を付けて練習するのも面白いですよね。

では,楽しんでいろんなこと試してみましょう!

サービスの打ち方動画,撮ってみました。
【サーブ病(イップス)についてマジメに考えてみた。その2】の中で書いているように,グリップを変えたり,短く持ったりいろいろ試してます。