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人によって”肩”は違います

ちょっと絵を描いてみましょう。
紙に大きな木を1本描いてください。

描きました?

どんな木が描けたでしょうね。
何人かでやったら、きっと全員違う木を描きます。

大きさや太さ、葉の茂り方。
ラインだけの人、細かく描き込む人もいるでしょう。
「大きい」と言っても、
紙いっぱいの人もいれば半分の人もいます。
でも、全部がその人にとっての”大きい木”です。

何が言いたいかというと、

”言葉は受け取る人によって変化する”

ということ。
その人が知っていることを通して受け取り、解釈します。
知らないことは想像すらできません。


「肩を下げてね」

そのときの”肩”はどこを指しているでしょうか。

「胸をもっと広く」

”胸”ってどこでしょうか。
”広く”ってどうすることでしょうか。

「骨盤を立てる」「お腹を引き上げる」
レッスンではあたりまえに使っている言葉も、
何がどうなっているのか実はよくわかりませんよね。

生徒さんが言ったことをちゃんとやってくれない
言っていることが伝わっていない気がする

そう感じるときは
お互いが違う場所をイメージしていたり
どう動いていいかわからなくて
ただ困っているのかもしれません。


じゃあどうしたら?
そこですよね。

「言葉を定義する、具体化する」

場所なら、どこを指しているのか
動きなら、どちらの方向で、どのくらい(どこまで)か

肩ってどこのこと?
下げるってどこまで?

・・ってことです。
あなたならこの質問にはどう答えますか。

もしそこで考えてしまうなら
あなたのイメージがそもそも曖昧だということです。
それでは伝えようがないですよね!

いつも無意識に使っている言葉を
「それって本当はどういうことだろう?」
ちょっと考えてみませんか。

もしかしたら 、疑問が深まることもあるかもしれません。
そこが学びのスタートです。


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