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2週間で攻略するSDGs検定

 こんにちは、あっちゃんです。
 「SDGs」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。全世界で2030年までに実現を目指す共通目標のことです。

 最近よくこんなことを考えます。

「このままでいいのか」と。
「このままの地球でいいのか」と。
「Z世代の自分が頑張らなければいけないんじゃないか」と。

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 冗談です。
 ただ、大学時代にゼミでSDGsについて研究していたので、SDGsに興味があるのは事実です。なので、今回は「第6回SDGs検定」を受けてみました。

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▲第6回SDGs検定の合格証明書

 結果としては合格したのですが、脅威の難易度や過去問の情報がないことなどに散々苦しめられたので、(今後同じような犠牲者が出ないように)今回自分が実践した勉強法を紹介します。

SDGs検定の概要

 こちらに詳細が記載してあります。

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試験内容
時間:90分間
問題:選択式
合格:満点の70%
合格率:約25%(過去試験より)
出題範囲
SDGsについての知識と、それを理解した上で応用力を問います。
出題傾向
・SDGsとは
・SDGs採択までの歴史や現在の動向
・SDGsの内容(17のゴールや169のターゲットなどに関する事項)
・世界の課題を知る
・環境問題のみならず、世界の貧困・飢餓・福祉などの課題をSDGsの17のゴールと関連させて出題
・誰がSDGsに取り組むのか
・SDGsのゴールを誰がどのように取り組んでいくのかについて、SDGsの基本的理解をしたうえで、応用力を試す出題
参考文献(第6回)
SDGs検定の受験をきっかけにSDGsを学んでいただきたく、参考図書として以下をあげています。
なお、全ての図書から出題されるわけではありません。
1:『SDGsビジネス戦略 企業と社会が共発展を遂げるための指南書』
(ピーターD.ピーダーセン、竹林征雄 著 日刊工業新聞社 出版)
2:『SDGs(持続可能な開発目標)』
(蟹江宣史 中公新書 出版)
3:『未来を変える目標SDGsアイディアブック』
(一般社団法人Think the Earth)

以上がSDGs検定の概要です。

今回の勉強方針

 SDGs検定の2週間前、渋谷のスクランブルスクエアで唐突に受験を決めた自分はそのままスタバに行き、試験についての情報収集を始めたのですが、頭を抱えてしまいました。
 試験範囲が曖昧で過去問もほとんどなく、何から手をつけて良いか分からなかったからです。

 TOEICなどの普段の資格試験では、試験範囲の基礎知識を入れた上で過去問をひたすら回しパターンに慣れるという方法で勉強してきたのですが、 どれも通用しないとわかり、改めて勉強方法を練りました。

1. 検定を分析し、必要な対策を考える
2. 参考図書を読み込む
3. 国連の公式HPから各目標の現状を把握する

勉強法①:検定を分析する

 まず試したのが検定の分析です。試験まで2週間しかなかったので、「SDGs検定 勉強法」とググって出てきた記事を読みました。
 特にお世話になったのは以下の2つの記事です。

 これを読み、SDGs検定に受かるにはSDGsの「基礎」「未来」「ビジネス展開」、つまり「SDGsの歴史」「目標と実情の乖離」「ビジネス領域での活用」の3つを把握する必要があると確信しました。

 そして「SDGsの歴史」「ビジネス領域での活用」に関しては参考図書にそれっぽいものがあるため読み込み、「目標と実情の乖離」に関しては国連のHPを見てまとめる、という方針が決まりました。

勉強法②:参考図書を読む

 どの試験でも、まずは基礎知識をつけることが重要です。今回の試験では参考図書が指定されているのと、先人によって過去の参考資料も判明しているので、実際に読んだ本を優先順位順に紹介します。

優先度:☆☆☆

『SDGsビジネス戦略 企業と社会が共発展を遂げるための指南書』
(ピーターD.ピーダーセン、竹林征雄 著 日刊工業新聞社 出版)

 SDGsの概念や成り立ち、2018年時点での目標ごとの現状が載っており、基本的なことが網羅してあります。
 この本は過去のSDGs検定でも参考図書に指定されており、その重要度が分かります。実際にこの本の内容で触れている話題が問題にも出てきました。

優先度:☆☆☆

我々の世界を変革する:持続可能な開発のための 2030 アジェンダ(仮訳)

 SDGsの原文です。第6回検定ではカンニング対策で過去にあったような穴埋め問題はあまり出てこなかったのですが、それでも選択問題で多く出てきた印象があります。
 前文から各項目までを暗記することは不可能ですが、各項目で何に触れられているか、特に他の目標との関連性に着目してある程度は覚えました。

優先度:☆☆

『未来を変える目標SDGsアイディアブック』
(一般社団法人Think the Earth)

 ビジネス領域での活用に特化された本です。この中から実際に問題に出たかは定かではないのですが、そこまで分量が多くなく、何より面白く読むことができたので一応読みました。読んでおくべきですが、問題には出なかったと思うので優先度は☆☆です。

優先度:☆

『SDGs(持続可能な開発目標)』
(蟹江宣史 中公新書 出版)

 これは買ったものの触りだけ読み、最終的には積読で終わったので、実際にこれから問題が出たかは分からないです。ただ学術的観点からのSDGsについて書かれており、もちろん読んだ方がいいのですが「検定に合格する」という観点からは優先度は低めです。

勉強法③:情報をまとめる

 最後に、国連などの公式HPから各目標の現状を調べまとめました。過去SDGs検定を受けた方がこのように言っていたので念の為見ておいたのですが、第6回では最新の数字が多く出てきたので結果的に大正解でした。

参考資料2」については、2018年の情報なので少々古めです。最新の情報を理解する必要があるので、読み込みすぎると、数字の選択問題などで迷いを誘発させかねません。しかし、どんな地域で、どんな傾向にあるのかをざっくり把握する上では有効です。なお、翻訳前のユニセフのサイトではコロナに触れられており、最新情報に更新されているようです。合わせてチェックしておくと良いかもしれません。
(『2021/9/13追記【合格率24%】超難関「SDGs検定」攻略法まとめ』より)

 主に参考にしたのはこのサイトです。最新の数字やコロナによる影響が言及されており、(英語で読めることが前提ですが)見ておいて損はないです。

検定を受けて

 ここまでまとめてきた方法で2週間集中して勉強し、合格することができました。
 自分なりに対策したのですが、実際の試験はかなり難しく、70点の合格ラインが調整されるほどの難易度でした。

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▲試験後に運営から送られてきたメール 

 自分の点数は開示されていませんが、実は検定終了直後に「採点する」というボタンが表示され、そこを押すと正誤とともに71点と書かれていたのでそれくらいだろうと思います。
 本当にギリギリの戦いでした。

 試験が終わっての反省点は、

・もっと参考文献を読んでおけばよかった
・数字以外にも最新事例を追うべきだった

の2点です。
 思ったより「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための 2030 アジェンダ(仮訳)」から正誤を問う問題が多く、もう少し読み込めば自信を持って答えられる問題も多かったと感じました。

 また最新事例については知らない単語や会議、協会が出て???となることが多く、日々の生活でのニュース集めが大事だと痛感しました。試験対策としてはこちらのサイトを紹介されている方がいたので、参考までに載せておきます。

 以上が2週間でSDGs検定合格までたどり着いた勉強方法です。第6回は試験範囲が曖昧、過去問なし、重箱の隅をつつく問題が多いと難易度は高かったのですが、第7回を受ける方はこの勉強方法を参考にしていただけたらと思います。

 また進捗があればnoteを書こうと思います。
 ここまで見ていただきありがとうございました。

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