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メニューインとエネスコのバッハ・ドッペルコンチェルトを聴く

J・S・バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調 BWV1043
ユーディ・メニューイン (1st Vn)  ジョルジュ・エネスコ (2nd Vn)
ピエール・モントゥー(cond) パリ交響楽団
仏VSM 78rpm 1932年6月4日
師エネスコがドッペルコンチェルトのセカンドを担当し、少年メニューインと仏VSMに録音したものです。
すでに今は存在しない「パリ交響楽団」が、常任指揮者であったピエール・モントゥーにより伴奏を担当しました。
二つのヴァイオリンとオーケストラがまるで綾織の織り目の如く浮き上がってきます。この録音はこれまで幾度となく復刻レコードやCDで聴いてまいりましたが、やはり78rpm盤で、それも電気再生ではなく蓄音機で聴くと音が生々しく最良だと思います。
溌溂とした若きメニューインを老練なエネスコが低い声で囁くように下支えしているような演奏ですが、全体的に哀愁に満ちた情感が漂います。
このときメニューイン16歳、エネスコ50歳!

メニューイン及びエネスコ


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