生命保険を解約した話

2019/01/22、かんぽ生命を解約した。現在23歳独身。
19歳の時、親のススメで親戚を通じて加入した養老保険だ。
15年間、月々9810円、保障内容は医療・介護・死亡保障。入院1日につき4,500が支給され、満期に150万が返ってくる。

一昨年から自分が契約している様々なモノについて調べ直し、自分自身が納得できるように解約・変更をしてきた。
実家時代に開設した銀行口座や携帯電話、車の保険、アパートの電気会社など、今後の時代にあっているもの・使いやすいもの・自分の価値観にマッチするもの、無駄を省いたものを選んできた。

しかし、生命保険は放置してた。
保険とはなんなのか、どういう仕組みなのか、自分が入っている保険はどのようなものか、無知すぎて、めんどくさくて、放置していた。
放置していても頭の中にはずっと残っていた。なにせ毎月口座から1万円が差っ引かれるのだから。

昨年、ほけんの窓口に行って保険の仕組み、種類について説明を受けた。
医療保障・介護保障・死亡保障・特約・貯蓄、定期・終身などなど、1時間に渡る講義をしていただき、勉強になった。
私と同じように親の言う通り保険に入り、毎月払っているが内容はからっきし...という人は少なくないのではないだろうか。
保険のほの字もわからない人は、ぜひ保険の窓口に行ってほしい(回し者ではない)。セールスはされませんでしたので。

その後、親はなぜ私を養老保険に加入させたのかを聞いた。とりあえず兄弟みんな同じタイミングで入ってるから、親戚のススメで、とのことだった。親からは、あんたが納得できる選択をしな、と言葉をもらった。

結果、保険は介護・死亡は必要ない(結婚したら別)、貯蓄は別途普通に貯金and資産運用をすべきではないかという結論に至った。

理由は
 1.社会保障制度がすごく充実していた(高額、医療費控除、傷病手当他)
    2.養老では貯蓄は増えない、10~20年かけて資産運用した方がいいのでは
    3.お金が必要になったら仕事を休んで郵便局で手続きをする必要性がある
 4.自分の葬儀等を行う費用分の貯金はある

医療保障については、この文章を書いている時点ではまだどこにも加入していない。資産に不安がある今は安価なネット保険に入るべきか...と悩んでいる。

解約する際、郵便局の窓口の方は解約を勧めなかった。その方は40歳後半くらいの女性だったが最終的には40分近く意見を交換していた。長時間に渡る討論の末、私は解約した訳だが、思いもよらないほどの勢いだったのですっかり疲れてしまったと同時に、自分の選択は正しかったのか自信を喪失し欠けた。そのため、反論とそれに対する持論を下記に記載し脳内整理をしたい。

窓口の方の意見としては以下の通り。
 1.もし亡くなったときに親にお金を残せる
 2.貯金を引き出さない意志力を持つのは難しい(経験談)
 3.入院1 日5000円近くの医療保障はなかなかない
 4.もし介護状態になっても死亡とみなして死亡保障分もらえる

2. については、そもそも引き出そうとしない仕組み作りができれば良い。又、心理学的な側面で意志力を高める(某メンタリスト氏の紹介した方法を実践し、現時点で貯蓄がスムーズにできているので、今まで保険に払っていた分積み立てたい)
3.については、アクサダイレクトが保険料750円、入院1日5000円だった
1.については窓口の方が一番長く話をしていた。お子さんがいるとのことなので、親として思うところがあったのかもしれない。確かに、いくら息子が死んだから手に入るお金だとしても、あるに越したことはないし生活の助けになるだろう。しかし私は勉強して自分の可能性を広げ、収入をあげて親孝行ができるように本などの勉強代に回したい。解約については親からも承認はもらっているので、死んだ後ではなく、生きてるうちに頑張りたい。
4.については、どこまで不安にお金を掛けるか、個人の価値感によると思う。

世の中の人々はどのような基準で保険を選んでいるのか。
「もしも」怪我をしたら・介護状態になったら・死んでしまったら・ガンになったら...不安は際限なく、全てに安心を求めようと思えば手厚いどころではない保障になる。生活を圧迫しかねない。
ここまではいるけどここからはいらないかな。そのボーダーラインは、皆どうやって決めているのだろうか。
結果、私は「今はいらない」と判断したが、これは単に保険が損な掛けだと思ったからである。20代男性が介護状態もしくは死亡する確率は低いだろうし...と。客観的に見て説得力はないが。もし自分が30代で既婚者だったら、介護・死亡はつけると思う。家族と子のために。

話の終盤、ほけんの窓口に行ったことを伝えたら、ほけんの窓口ではかんぽ生命を扱っていないからか悪く言われる傾向にある、と愚痴を言っていた。その流れで、ほけんの窓口がきっかけで加入しているかんぽ生命に疑問を持ち、郵便局の窓口にクレームをつけにきたお客さんがいた、との話をしだした。真剣に考えているのにそのような話をはやめてほしいと、ちょっと思った。


保険は、病気になるリスクを下げてくれるわけではない。長年の食生活や運動不足は保険に加入すれば解決できるわけではない。私が今回、保険を解約するという結論に至った主な価値観として、病気にならないような体作りをするための勉強代にお金を使いたいというのがある。
食事、睡眠、ストレス、習慣化、柔軟性、認知能力、これらのスキルを向上し、病気・ケガ・介護・死亡のリスクを下げた方が、保険に入って安心しきるよりも充実した人生を送ることができると考えた。(避けられないリスクもあるが)

今回保険について学んでみて、保険は人の不安に付け込める商売だからセールスに惑わされずに自分の価値観をしっかり持っておくことが重要だと思った。

話がまとまっていないが、書きたかったことは全部書いたのでこれでおしまいにします。

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